専門研修情報

総合診療専門医|総合的な健康管理と予防ケアを提供

総合診療専門医は、年齢や病気の種類を問わず、患者の全身に関わる健康問題に対応する専門医で、初期診断や幅広い健康管理を行います。患者一人ひとりの総合的な診療を提供し、必要に応じて他の専門科と連携して治療を進めることで、患者の健康を全体的に支援する役割を担っています。

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日本専門医機構と総合診療科

総合診療は、19番目に承認された新規専門領域です。地域医療から高度医療まで幅広い診療の質向上に貢献する重要な役割を果たしています。総合診療専門医は、年齢や疾患に関わらず幅広い健康問題に対応し、患者中心の包括的医療を提供できるよう研鑽を積んでいる医師になります。
専攻医として、最低3年の専門医研修を受け日本専門医機構が年1回実施する試験に合格した医師に与えられます。

総合診療専攻医プログラムム

総合診療専攻医プログラムには、毎年おおむね270人〜310人前後の医師が採用されています。特定の臓器に限定せず、心理・社会的な背景までを含めた包括的なケアを担う基本領域であり、地域医療や多職種連携の深化に合わせ、専門医育成が行われています。

プログラムの基幹施設

  • 基幹研修施設数:455施設

都道府県別の専攻医プログラム採用状況(2026年度4月入職予定)

募集段階での全国集計は公表されていないため、年度末に日本専門医機構が公表する採用実績を参考として掲載しています。

地域採用数
北海道12
青森県3
岩手県0
宮城県3
秋田県0
山形県3
福島県2
茨城県8
地域採用数
栃木県4
群馬県3
埼玉県8
千葉県7
東京都42
神奈川県22
新潟県8
富山県6
地域採用数
石川県1
福井県0
山梨県0
長野県5
岐阜県4
静岡県6
愛知県23
三重県3
地域採用数
滋賀県7
京都府9
大阪府15
兵庫県13
奈良県8
和歌山県2
鳥取県2
島根県4
地域採用数
岡山県3
広島県8
山口県2
徳島県2
香川県1
愛媛県0
高知県2
福岡県5
地域採用数
佐賀県1
長崎県2
熊本県6
大分県2
宮崎県1
鹿児島県6
沖縄県8
合計282

総合診療|試験情報

総合診療専門医 総合診療専門医は、年齢や疾患の種類全般、全身のあらゆる健康問題に対応する科で、患者の総合的な診療や初期診断を行い、必要に応じて専門科との連携を調整する医師です。
試験日程/試験会場出願期間 最新情報は日本専門医機構ホームページをご確認ください。

【2026年試験情報】
試験日程:
CBT試験:2026年10月11日(日)8:45~17:05
面接試験:2026年10月12日(月・祝)または10月18日(日)
※面接試験日程については、最終的な受験者数が確定した後、決定します。
試験会場:CBT試験:全国複数か所の試験会場から希望する受験地を選択、会場にて受験となります。
(試験会場は他の試験にも使用される場合があります.)
出願期間:2026年4月15日(水)から2026年5月12日(火)正午(厳守)
受験料 55,000円(税込)
合否発表 2027年1月下旬頃(予定)
合格率 89.0%
直近の合格率 2024年:90.3%
2023年:89.9%
2022年:88.8%
受験者数 2024年:309人
2023年:386人
2022年:267人
合格者数 2024年:279人
2023年:347人
2022年:237人
学会名 日本専門医機構
学会URL https://jbgm.org/
学会員数
学会認定専門医数
機構認定専門医数 937人
更新制度 5年ごとに更新が必要
※詳しくは日本専門医機構ホームページをご確認ください。

※出典・参考サイト

専門研修FAQ|総合診療専門医に聞きました

2024年度総合診療専門医取得  男性医師からのメッセージ

診療科に向いている人はどんな人だと思いますか?

総合診療科は、内科や外科、小児科、精神科など多様な領域の知識を身につけ、複雑な症状や背景を総合的に評価しながら患者の全体像をとらえる診療分野です。特定の分野を深く追究するよりも、未知の状況に柔軟にアプローチし続けたい好奇心と探究心を持ち、学び続ける姿勢を保てる人が向いています。さらに、患者や家族の話を傾聴し、生活環境や社会的背景を考慮して支援するため、相手を尊重し理解しようとするコミュニケーション能力が大切です。また、多職種チームと連携しながら最善の治療計画を立案するため、協調性や協働意識を持ち、人と協力し合って課題を解決する過程に喜びを見いだせる性格が生かされます。さらに、身体面だけでなく精神面や社会的課題にも目を配り、必要に応じて適切なサポートを繋げる総合力が求められ、常に新たな知識を吸収しながら柔軟に対応する姿勢が不可欠です。こうした資質を持つ人にとって、総合診療科はやりがいを感じられるでしょう。

診療科の働きやすさについて

総合診療科が他科と比べて働きやすいと感じる理由としては、まず幅広い疾患や多様な患者背景に向き合うことで包括的な視点が身につき、急性期から在宅まで幅広い場面で柔軟に対応できることが挙げられます。さらに地域病院や外来でのローテーションを通して、他職種や様々な専門領域の医師との連携が進むだけでなく、コミュニケーション能力や調整力も自然と鍛えられます。こうした学びの機会の豊富さと連携のしやすさが魅力であり、経験を積むほどにスキルアップを実感できる点も大きなメリットです。また多彩な症例に当たる分、日々新しい発見がありマンネリを感じにくい環境であることも重要です。加えて、急性期治療にとどまらず予防医学や在宅ケアなど多岐にわたる専門性を磨くチャンスが広がるため、将来のキャリアプランにも柔軟に対応できるのは大きな強みと言えます。総合診療科はこうした柔軟性や協調性を必要とする分、周囲との連帯感が強まって働きやすさが高まるため、私は5点満点のうち4点の評価を付けました。今後さらに働き方改革が進むことで、総合診療科は幅広い領域をカバーしつつも柔軟な勤務形態を選択しやすくなる可能性が高く、チーム医療の中心的存在としてますます期待されると思います。

重要視される知識やスキルを教えてください

総合診療科では、患者の多様な症状や幅広い健康問題を一括して捉える視点が求められる。そのためには、内科・外科をはじめとした各専門領域の基礎知識をバランスよく備えながら、循環器や呼吸器など複数臓器の機能評価を瞬時に行える包括的な診療技術が欠かせない。また、病歴聴取や身体診察を通じた迅速かつ的確な問題抽出能力が必要であり、その上で仮説を立てて鑑別診断を広く考える思考力も重要となる。さらに、年齢層やバックグラウンドの異なる患者一人ひとりに寄り添うコミュニケーション力が問われるほか、専門科への適切なタイミングでの紹介やチーム医療における調整役となるリーダーシップも欠かせない。特に、心理社会的な側面に目を配り、生活習慣や家庭環境の影響を総合的に考慮するアプローチも求められる。最後に、目まぐるしく変化する医学知識をアップデートし続ける学習姿勢と、エビデンスに基づいた判断を下せる批判的思考力が備わってはじめて、総合診療医として患者に最適なケアを提供できる。

専門医取得のための勉強方法・対策

使用した教材は?

「THE内科専門医問題集」「総合診療専門研修公式テキストブック」。
私が試験対策として使用した教材は、基本的な事項を網羅しつつ、最新エビデンスにもしっかり対応していたため、日々の診療の復習はもちろん、知識のアップデートにもつながった点が特に高く評価できます。実際の診療場面で「こういう症状があれば、こう対応する」といった具体的なイメージをもって学習できたのは大きなメリットでした。また、アプリや動画の教材は空き時間を効率的に活用できるため、勤務の合間や通勤時でも手軽に繰り返し確認することができ、負担が少なかったことも満足度が高い理由の一つです。試験勉強としてだけではなく、日常臨床に直結する知識と実践力を強化できた点で非常に重宝しました。

実際の症例登録やレポートの対策で工夫したことは?

私は最初、退院時に詳細な要約をまとめる手間を惜しんでしまい、後からレポート登録を行う際に過去のカルテを一から洗い直す羽目になり、時間も労力も大きく浪費しました。こまめに症例を振り返って、病歴や検査結果、治療経過だけでなく、文献的な裏付けも含めた考察を退院時要約に盛り込んでおくと、いざレポートを仕上げるときにスムーズです。また、症例登録そのものも量が多いので、忙しいからと後回しにせず、日々の業務の合間に少しずつ進めることが最終的には効率的だと痛感しました。特に指導医のアドバイスを受けたり、文献検索を行ったりする時間も計算に入れて余裕をもったスケジュールを組むことが重要だと思います。

専門医試験に向け、後進の医師へアドバイス

専門医試験はこれまでの臨床経験や知識を的確に活用する場である一方、自分がまだ理解を深め切れていない分野を洗い出すきっかけにもなります。まずは試験範囲を体系的に俯瞰し、自分が苦手と感じるテーマや分野を明確にすることが大切です。過去問などで頻出テーマの傾向をつかみ、自身の弱点に重点を置いた学習を早めに始めましょう。また、臨床現場で得られる実践的な知識と教科書的な基礎知識を結びつけることが、理解を深める近道です。症例検討や学会発表などの機会を積極的に利用して自分の考えをアウトプットし、人からのフィードバックを受け取りながら知識の整理と応用力を養いましょう。さらに、試験直前になって焦りが生じるのは当然ですが、短期決戦の一発勝負よりも、計画的に学習を継続することで自信と実力をつけることが肝心です。自分の体調管理やメンタルケアにも配慮しながら、日々の診療で得た経験を知識と結びつけ、“試験のための勉強”ではなく“臨床のための勉強”と捉えて取り組むことが、合格への大きな一歩となるでしょう。


医師のキャリア相談・専門研修サポート

医師としてのキャリアを左右する、働く環境と経験:日々の診療に向き合う中で、「今の環境で十分な経験を積めているのか」「この働き方を続けてよいのか」と悩みを抱える医師は少なくありません。
専門性を高めたい、症例を積みたい、ワークライフバランスを見直したいなど、キャリアに求めるものはライフステージや価値観によって変化します。
将来の選択肢を広げるためにも、早い段階から情報収集やキャリア相談を行うことが大切です。

医師キャリア・転職のご相談

医師専門のキャリア支援サービスでは、現在の働き方や将来のキャリアに関するご相談を承っています。一般的な転職サービスとは異なり、医療業界の動向や病院ごとの特徴、診療体制、求められる経験まで踏まえた、医師のキャリアに深く根ざした支援を行います。

将来の選択肢を広げるために
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専門医取得サポート教材

動画学習サイト「ドクターズスタディ(ドクスタ)」では、専門医取得を目指す医師に最適なコンテンツを取り揃えています。効果的な教材で知識を深め、専門医試験合格を目指しましょう。あなたの学習をサポートするために、ぜひご利用ください。

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