専門研修情報

精神科専門医|心の不調に寄り添い、適切なケアを提供

精神科専門医は、うつ病や不安障害、統合失調症、双極性障害などの多様な精神疾患の診断・治療を専門とする医師です。薬物療法やカウンセリング、認知行動療法などを用いて、患者の心の健康を支え、日常生活の質を改善することを目指します。さらに、患者とその家族の支援や、再発防止のための指導も行い、総合的なメンタルケアを提供しています。

日本精神神経学会と精神科専門医

日本精神神経学会の会員数は約2万人に上り、国内の精神医療の発展と知識普及に重要な役割を果たしています。精神科専門医は、うつ病や不安障害、統合失調症などの精神疾患に対応し、心の健康を支援している医師になります。
専攻医として、最低3年の専門医研修を受け、日本精神神経学会が年1回実施する試験に合格した医師に与えられます。

精神科専攻医プログラム

精神科専攻医プログラムには、毎年おおむね560人〜580人前後の医師が採用されています。現代社会において需要が高まり続けている基本領域であり、全国各地の単科精神科病院や総合病院において、心の健康を支える専門医の育成枠が広く設けられています。

プログラムの基幹施設

  • 基幹研修施設数:246施設
  • 連携施設数:998施設
  • 関連施設:6施設

シーリングについて

医師の地域偏在を是正するため、シーリング制度が設けられています。2027年度の精神科専攻医プログラムは全10都道府県が対象となっています。

シーリング対象
  • 東京都
  • 石川県
  • 京都府
  • 岡山県
  • 広島県
  • 香川県
  • 福岡県
  • 佐賀県
  • 熊本県
  • 沖縄県

都道府県別の専攻医プログラム採用状況(2026年度4月入職予定)

募集段階での全国集計は公表されていないため、年度末に日本専門医機構が公表する採用実績を参考として掲載しています。

地域採用数
北海道16
青森県7
岩手県4
宮城県10
秋田県1
山形県3
福島県3
茨城県8
地域採用数
栃木県9
群馬県5
埼玉県34
千葉県24
東京都100
神奈川県32
新潟県6
富山県0
地域採用数
石川県3
福井県3
山梨県3
長野県8
岐阜県6
静岡県14
愛知県26
三重県3
地域採用数
滋賀県7
京都府17
大阪府46
兵庫県25
奈良県10
和歌山県1
鳥取県3
島根県4
地域採用数
岡山県14
広島県7
山口県7
徳島県2
香川県9
愛媛県6
高知県2
福岡県27
地域採用数
佐賀県4
長崎県4
熊本県6
大分県2
宮崎県4
鹿児島県5
沖縄県7
合計547

精神科専門医|試験情報

精神科専門医 精神科専門医は、うつ病や不安障害、統合失調症などの精神疾患の診断・治療を専門とし、薬物療法やカウンセリングによる心の健康を支援する医師です。
試験日程/試験会場出願期間 最新情報は学会ホームページにログインしご確認ください。
受験料 学会ホームページをご確認ください。
合否発表 学会ホームページをご確認ください。
合格率 76.6%
直近の合格率 2024年:82.5%
2023年:74.9%
2022年:72.4%
受験者数 2024年:641人
2023年:605人
2022年:587人
合格者数 2024年:529人
2023年:453人
2022年:425人
学会名 日本精神神経学会
学会URL https://www.jspn.or.jp/
学会員数 20,511人
学会認定専門医数 1,981人
機関認定専門医数 10,895人
更新制度 ※詳しくは学会ホームページをご確認ください。

※出典・参考サイト

専門研修FAQ|精神科専門医に聞きました

精神科専門医取得  女性医師からのメッセージ

診療科に向いている人はどんな人だと思いますか?

患者さんの話をじっくりと傾聴できる忍耐力があることが不可欠かと思います。精神疾患の患者さんは、自分の症状を明確に表現できないことも多く、その言葉の背景にある感情や意図を汲み取る必要があります。 また、医学的知識以外の幅広い知識を持ち、それらを統合して治療に活かせる柔軟な思考力を持つ人が適していると考えられます。患者さんの生活背景や社会環境も含めて、包括的に問題を理解し対応する必要があるためです。

診療科の働きやすさについて

ワークライフバランスを重視する医師にとっては働きやすい診療科の一つと言えますが、独特の難しさや課題もあります。 具体的には、メリットとして、夜間の緊急呼び出しが比較的少なく、生活リズムが保ちやすいことや、予約制の診療が多く、時間管理がしやすいこと、手術などの侵襲的な処置が少ないことが挙げられます。一方で長時間の診察が必要で、精神的な負担が大きいこと、患者さんとの信頼関係構築に時間がかかり、治療効果が表れるまでに時間を要することが多いこと、診療報酬が他科と比べて低めである傾向がデメリットとして挙げられます。

重要視される知識やスキルを教えてください

精神科診療では、患者の全体像を把握するための包括的な評価スキルが重要です。特に、症状の背景にある心理的・社会的要因や身体疾患を見極める力が求められます。さらに、精神疾患の診断基準(DSMやICD)の理解、適切な薬物療法の選択、対人関係療法や認知行動療法などの精神療法のスキルも不可欠です。また、患者や家族との共感的なコミュニケーション能力と、他科や多職種チームとの連携力も重要視されます。

専門医取得のための勉強方法・対策

使用した教材は?

「精神科専門医試験問題集第1-3集」「専門医のための臨床精神神経薬理学テキスト 星和書店」「精神症候学 弘文堂」。
精神科専門医試験対策で使用した教材において、DSM-5やICD-10に基づいた疾患の診断基準を解説する書籍をおさえるのは前提でした。また、公式に出版されている過去問を解説付きで提供する教材は試験傾向をつかむうえでとても効果的でした。過去問だけでも筆記試験は十分だったかもしれません。疑問点を調べる目的で、他教材を使用しました。

実際の症例登録やレポートの対策で工夫したことは?

症例登録やレポート対策では、早めにテーマを決めて必要な症例を計画的に収集することを意識しました。工夫した点は、上司や同僚と早い段階から相談し、フィードバックを得ることで内容を深めたことです。また、診断や治療経過を客観的に示すために、エビデンスに基づいた記述を心がけました。しかし、記載量と字数制限が合わず、編集に時間を要しました。

専門医試験に向け、後進の医師へアドバイス

専門医試験の成功には、計画的な準備が鍵です。早い段階から範囲を把握し、過去問を中心に学ぶことで試験の傾向を掴みましょう。症例登録やレポート作成は余裕をもって進め、上司や同僚からフィードバックを受けることが大切です。また、診療現場で得た経験を学びに結び付けることで、理解が深まります。試験対策に加え、適度な休息をとりながらバランスを保つことも忘れずに。焦らず、着実に進める姿勢が合格への近道です。


医師のキャリア相談・専門研修サポート

医師としてのキャリアを左右する、働く環境と経験:日々の診療に向き合う中で、「今の環境で十分な経験を積めているのか」「この働き方を続けてよいのか」と悩みを抱える医師は少なくありません。
専門性を高めたい、症例を積みたい、ワークライフバランスを見直したいなど、キャリアに求めるものはライフステージや価値観によって変化します。
将来の選択肢を広げるためにも、早い段階から情報収集やキャリア相談を行うことが大切です。

医師キャリア・転職のご相談

医師専門のキャリア支援サービスでは、現在の働き方や将来のキャリアに関するご相談を承っています。一般的な転職サービスとは異なり、医療業界の動向や病院ごとの特徴、診療体制、求められる経験まで踏まえた、医師のキャリアに深く根ざした支援を行います。

将来の選択肢を広げるために
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