専門研修情報

救急科専門医|24時間体制、迅速で正確な救急対応で命を守る医療

救急科専門医は、急性の病気やけがに対して迅速な診断・治療を行い、患者の生命を救うために緊急医療の最前線で活動する医師です。交通事故や心筋梗塞などの重篤な緊急事態において、救命処置や応急治療を駆使し、患者の生命維持や回復を図ります。24時間体制で多岐にわたる緊急事例に対応し、重症患者の安定化や搬送に関わる重要な役割も担っています。

日本救急医学会と救急科専門医

日本救急医学会の会員数は約1万人に上り、救急医療の質の向上と普及に重要な役割を果たしています。救急科専門医は、緊急医療の現場で急性期の病気や外傷に迅速に対応できるよう訓練された医師になります。
専攻医として、最低3年(医療機関によって異なるが一般的に3~5年程度)の専門医研修を受け、日本救急医学会が年1回実施する試験に合格した医師に与えられます。

救急科専攻医プログラム

救急科専攻医プログラムには、毎年おおむね450人〜500人前後の医師が採用されています。病態や外傷の種類を問わず、急性の心身の障害を包括的に診療する基本領域であり、災害医療や救急医療体制の充実に合わせ、専門医育成が行われています。

プログラムの基幹施設

  • 基幹研修施設数:278施設
  • 連携施設数:788施設(連携・関連施設合計)

都道府県別の専攻医プログラム採用状況(2026年度4月入職予定)

募集段階での全国集計は公表されていないため、年度末に日本専門医機構が公表する採用実績を参考として掲載しています。

地域採用数
北海道15
青森県4
岩手県3
宮城県8
秋田県3
山形県2
福島県2
茨城県5
地域採用数
栃木県4
群馬県7
埼玉県16
千葉県48
東京都110
神奈川県38
新潟県6
富山県3
地域採用数
石川県7
福井県3
山梨県2
長野県1
岐阜県6
静岡県7
愛知県23
三重県3
地域採用数
滋賀県4
京都府10
大阪府49
兵庫県30
奈良県7
和歌山県2
鳥取県0
島根県2
地域採用数
岡山県7
広島県10
山口県2
徳島県1
香川県0
愛媛県2
高知県6
福岡県31
地域採用数
佐賀県3
長崎県5
熊本県7
大分県2
宮崎県0
鹿児島県8
沖縄県13
合計527

救急科専門医|試験情報

救急科専門医 救急科専門医は、急性の病気やけがに対する緊急の診断・治療を行い、迅速に患者の生命を救うことを専門とする医師です。
試験日程/試験会場出願期間 最新情報は学会ホームページをご確認ください。

【2026年試験情報】
試験日程:2026年9月12日(土)午後1時30分~4時30分
(午後1時:開場、午後1時20分:試験の説明開始)
試験会場:TOC有明 4階 WESTホール(W1~2)
4階 EASTホール(E1~5)
出願期間:2026年3月1日(日)~5月31日(日)【消印有効】
受験料 学会ホームページをご確認ください。
合否発表 学会ホームページをご確認ください。
合格率 90.1%
直近の合格率 2024年:90.3%
2023年:89.8%
2022年:90.1%
受験者数 2024年:441人
2023年:336人
2022年:357人
合格者数 2024年:371人
2023年:302人
2022年:322人
学会名 日本救急医学会
学会URL https://www.jaam.jp/
学会員数 10,847人
学会認定専門医数 6,185人
機構認定専門医数 4,489人
更新制度 ※詳しくは学会ホームページをご確認ください。

※出典・参考サイト

専門研修FAQ|救急科専門医に聞きました

2021年度救急科専門医取得  女性医師からのメッセージ

診療科に向いている人はどんな人だと思いますか?

救急科は、地域・病院規模によって扱う疾患や患者群が大きく変わります。ただどこの施設でも共通しているのは、不測の事態に備えられる人、臨機応変に対応できる人が向いていると思います。というのも、救急患者は来院するタイミング、疾患、重症度いずれも未知数であり、患者に合わせてあらかじめ準備をしておくことは難しいからです。 特に救命救急センターなど重症患者を扱うとなれば、一分一秒を争う現場に直面することになるため、より迅速な判断や集中力、危機的状況に対して冷静に対処する必要があります。上記に加え緊張感のある現場に立ち向かえる胆力があるとなおよいと思います。 ですが、これらの特性は経験を積むことである程度補うことができます。私自身は、危機的状況に対して冷静に対応することが非常に苦手で、今も苦手意識があります。先輩や指導医に恵まれたことで、何とか対応できるようになりました。なので、苦手意識があったとしても諦めずに挑戦し続ける気持ちが本当に必要なものだと思います。 また、救急外来は疾患自体の幅が広いだけでなく、来院患者の背景も幅広く、一人として同じ状況の患者はいません。バラエティに富んだ診療を行うことができ、多種多様な経験を積みたいと思っている方には向いていると思います。

診療科の働きやすさについて

救急科は一人で診療を完結することはなく、チームないしは他科と協力して行うことが多いです。救命救急センターや臨床教育病院の救急科の場合、若手のときは上級医とともに、年次が上がれば研修医や専攻医とともに診療を行うこととなります。予測不能な状況に対して一人で立ち向かうのはストレスを感じますが、上級医に指導してもらう・若手と協議して診療にあたる、などを行うことで自分自身をブラッシュアップしながらストレスを軽減することができると思います。 また、各疾患について他科の助言をもらいながら診療を行うため、一人で疾患について学ぶより幅広く知識を得ることができます。 当直やICU管理、緊急手術など体力を要したり睡眠時間を取られることもありますが、シフト制が守られている病院であれば、オンオフつけることができるのでそこまで苦ではありませんでした。

重要視される知識やスキルを教えてください

救急疾患、重症患者管理、挿管などの処置など必要となる知識・手技はたくさんありますが、いずれも診療を行う過程で身に着けていくものだと思います。 重要視されるスキルは、背景の違う人間と円滑にコミュニケーションをとることができることです。救急外来は医師一人で対応することはできず、看護師・技師・事務職など幅広い役職の協力が必要です。知識や経験の背景が違うため、うまく協力すれば力になりますし、相手のことを配慮しない態度をとると、診療自体がうまくいかなくなります。また、来院する患者も、様々な背景を持っていますし、不安な気持ちを抱えて受診することが多いです。そのような中、自分自身の価値観を押し付けたり横柄な態度をとってしまうと、診療に必要な情報をとることができなくなってしまうことがあります。 自分自身の必要な情報に対して耳を傾け、スキルを身に着ける。適切なタイミングで回りの助けを借りて問題解決を行う能力が救急医として必要な能力です。

専門医取得のための勉強方法・対策

使用した教材は?

「救急医学会HPにある過去問集を印刷してノート作成」「救急診療指針」「標準救急医学」。
救急診療の基本知識は研修を通じてある程度身に着けていたため、専門医取得のための教材は上記のみでした。産前休業中に専門医を受験したため、過去問を印刷し解説を赤ペンで書き込み、該当した書籍に付箋を貼ることで何度も繰り返し確認しました。以前は有志の救急医が過去問開設ホームページを運営してくれていましたが、現在閉鎖されたとのことで残念です。

実際の症例登録やレポートの対策で工夫したことは?

救急の症例登録は1例1例のレポート作成はないため、こつこつと症例を記録していれば登録自体に苦労はありません。ただ、施設によって経験するタイミングが少ない症例・手技があり、他の専攻医と相談して症例を配分する必要があります。また、基幹施設で経験できない症例や手技を、連携施設や地域研修で行う必要性もあります。研修後半で症例登録が少ない場合は上級医と相談し必要な症例を優先的に回してもらうよう調整してもらう必要もあります。

専門医試験に向け、後進の医師へアドバイス

先輩方より、「日常診療を丁寧に行い学習していけば必然と知識は身についてくる」という言葉がまさにその通りだと実感しました。出題内容は経験症例・手技に接している中で身につく内容が多く無駄がないと感じました。逆に、日常診療での疑問を解決せずにいると直前期に焦ると思います。頑張ってください!


医師のキャリア相談・専門研修サポート

医師としてのキャリアを左右する、働く環境と経験:日々の診療に向き合う中で、「今の環境で十分な経験を積めているのか」「この働き方を続けてよいのか」と悩みを抱える医師は少なくありません。
専門性を高めたい、症例を積みたい、ワークライフバランスを見直したいなど、キャリアに求めるものはライフステージや価値観によって変化します。
将来の選択肢を広げるためにも、早い段階から情報収集やキャリア相談を行うことが大切です。

医師キャリア・転職のご相談

医師専門のキャリア支援サービスでは、現在の働き方や将来のキャリアに関するご相談を承っています。一般的な転職サービスとは異なり、医療業界の動向や病院ごとの特徴、診療体制、求められる経験まで踏まえた、医師のキャリアに深く根ざした支援を行います。

将来の選択肢を広げるために
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専門医取得サポート教材

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