麻酔科専門医は、手術や処置の際に安全かつ効果的に麻酔を管理し、痛みのコントロールや生命機能の維持を専門とする医師です。患者の状態を監視し、麻酔薬の投与量を調整することで、安全な手術を実現します。手術後の痛み管理にも責任を持ち、患者の快適さと安全を確保する重要な役割を担っています。
日本麻酔科学会と麻酔科専門医
日本麻酔科学会の会員数は約1.4万人に上り、麻酔医療の向上や研究推進に重要な役割を果たしています。麻酔科専門医は、手術や処置の際に麻酔を安全に管理している医師になります。
専攻医として、4年の専門医研修を受け、日本麻酔科学会が年1回実施する試験に合格した医師に与えられます。
麻酔科専攻医プログラム
麻酔科専攻医プログラムには、毎年おおむね450人〜500人前後の医師が採用されています。手術中の全身管理だけでなく、集中治療やペインクリニック、緩和ケアまでを担う基本領域であり、周術期医療の安全性向上に向けた専門医育成が行われています。
プログラムの基幹施設
- 基幹研修施設数:272施設
- 連携施設数:1,133施設
シーリングについて
医師の地域偏在を是正するため、シーリング制度が設けられています。2027年度の麻酔科専攻医プログラムは全9都道府県が対象となっています。
- 北海道
- 東京都
- 京都府
- 大阪府
- 兵庫県
- 岡山県
- 広島県
- 福岡県
- 沖縄県
都道府県別の専攻医プログラム採用状況(2026年度4月入職予定)
募集段階での全国集計は公表されていないため、年度末に日本専門医機構が公表する採用実績を参考として掲載しています。
| 地域 | 採用数 |
|---|---|
| 北海道 | 19 |
| 青森県 | 3 |
| 岩手県 | 3 |
| 宮城県 | 12 |
| 秋田県 | 3 |
| 山形県 | 0 |
| 福島県 | 4 |
| 茨城県 | 4 |
| 地域 | 採用数 |
|---|---|
| 栃木県 | 5 |
| 群馬県 | 4 |
| 埼玉県 | 21 |
| 千葉県 | 19 |
| 東京都 | 84 |
| 神奈川県 | 48 |
| 新潟県 | 2 |
| 富山県 | 4 |
| 地域 | 採用数 |
|---|---|
| 石川県 | 2 |
| 福井県 | 2 |
| 山梨県 | 2 |
| 長野県 | 5 |
| 岐阜県 | 5 |
| 静岡県 | 8 |
| 愛知県 | 40 |
| 三重県 | 11 |
| 地域 | 採用数 |
|---|---|
| 滋賀県 | 0 |
| 京都府 | 10 |
| 大阪府 | 38 |
| 兵庫県 | 24 |
| 奈良県 | 14 |
| 和歌山県 | 7 |
| 鳥取県 | 1 |
| 島根県 | 1 |
| 地域 | 採用数 |
|---|---|
| 岡山県 | 15 |
| 広島県 | 6 |
| 山口県 | 2 |
| 徳島県 | 3 |
| 香川県 | 1 |
| 愛媛県 | 2 |
| 高知県 | 1 |
| 福岡県 | 20 |
| 地域 | 採用数 |
|---|---|
| 佐賀県 | 6 |
| 長崎県 | 7 |
| 熊本県 | 5 |
| 大分県 | 6 |
| 宮崎県 | 5 |
| 鹿児島県 | 5 |
| 沖縄県 | 6 |
| 合計 | 495 |
麻酔科専門医|試験情報
| 麻酔科専門医 | 麻酔科専門医は、手術や処置の際に安全かつ効果的に麻酔を管理し、痛みのコントロールや生命機能維持の管理を専門とする医師です。 |
| 試験日程/試験会場/出願期間 | 最新情報は学会ホームページをご確認ください。
【2026年試験情報】 試験日程: 筆記試験:2026年9月27日(日) 口頭試験:2026年10月21日(水)〜10月25日(日) 試験会場: <筆記試験会場>受験会場、及び受験会場の選択方法は受験者に別途ご案内 <口頭試験会場>1会場(神戸会場のみ)で実施 申請期間: WEB申請期間:5月1日~6月20日 締切 書類提出期限:6月30日 厳守(当日消印有効) |
| 受験料 | 受験審査料:33,000円(税込) 書類審査は別途11,000円(税込) |
| 合否発表 | 学会ホームページをご確認ください。 |
| 合格率 | 74.4% |
| 直近の合格率 | 2024年:75.6% 2023年:76.1% 2022年:71.6% |
| 受験者数 | 2024年:536人 2023年:627人 2022年:697人 |
| 合格者数 | 2024年:405人 2023年:477人 2022年:499人 |
| 学会名 | 日本麻酔科学会 |
| 学会URL | https://anesth.or.jp/ |
| 学会員数 | 14,903人 |
| 学会認定専門医数 | 1,512人 |
| 機構認定専門医数 | 8,399人 |
| 更新制度 | ※詳しくは学会ホームページをご確認ください。 |
専門研修FAQ|麻酔科専門医に聞きました
2024年度麻酔科専門医取得 女性医師からのメッセージ
診療科に向いている人はどんな人だと思いますか?
麻酔科は一見すると一匹狼タイプで能力さえあれば黙っててもいいと思われるかもしれませんが、 他外科系医師たちと患者の術前評価や検査の依頼、全身麻酔の可否、トラブル時の対応依頼などコミュニケーションをとって渡り合っていく機会がしばしばあるため対プロフェッショナルとして話ができるコミュニケーション能力が求められると思います。 手技に対する手先の器用さに関しては、形成外科のような繊細な動きができなくても、意外と慣れで克服できると思います。
診療科の働きやすさについて
麻酔科はclosed ICUがないところであれば、入院患者はもっておらず、外来や手術でも途中で交代ができる、他の医師でとって替えがきく科なのでマンパワーがある職場であれば働きやすいと思います。 週3時短といった働き方も選ぶことができます。
重要視される知識やスキルを教えてください
麻酔科は全身をみる科と呼ばれており、循環呼吸代謝などあらゆる方面に気を配りながら麻酔をこなしていきます。短い導入時間でやることも多く、色々並行して考えながらやるので、一つのことをじっくり取り組むのが好きと言う人にはある意味不向きかもしれません。
専門医取得のための勉強方法・対策
使用した教材は?
試験対策としては広く浅くやるのが大事なので「さらりーまん麻酔科医の青本」というWebサイトを使ってスキマ時間に勉強したり、10年前とかかなり過去までさかのぼって勉強しました。麻酔科専門医試験対策委員会の過去問7年分を重たいけどひたすら持ち歩いて解いてました。
実際の症例登録やレポートの対策で工夫したことは?
麻酔科は症例登録やレポートはないのですが、分野ごとの症例カウントはあります。施設によって偏りがあったり、心血管麻酔はレジデントの間で取り合いになったりすることもあるみたいですが、特に自分は市中病院で症例も豊富で取り合うこともないほどだったので苦労することはありませんでした。
専門医試験に向け、後進の医師へアドバイス
麻酔科専門医試験は筆記(CBT)、口頭試問、実技評価の3要素全てに合格する必要がありますが、やはり鬼門なのは口頭試問だと思います。短い時間で反射的に答えないといけないので、日々の臨床症例を大切にして、研修医の指導にあたったり症例の勉強したりしつつ声に出す練習は必要だと思います。
同期がもしいるなら、お互い試問の練習をし合ったほうが良いと思います。
本番はポートピアホテルの客室2フロア貸切で独特の雰囲気で緊張しますが、黙らなければきっと大丈夫です、頑張ってください。
医師のキャリア相談・専門研修サポート
医師としてのキャリアを左右する、働く環境と経験:日々の診療に向き合う中で、「今の環境で十分な経験を積めているのか」「この働き方を続けてよいのか」と悩みを抱える医師は少なくありません。
専門性を高めたい、症例を積みたい、ワークライフバランスを見直したいなど、キャリアに求めるものはライフステージや価値観によって変化します。
将来の選択肢を広げるためにも、早い段階から情報収集やキャリア相談を行うことが大切です。
医師キャリア・転職のご相談
医師専門のキャリア支援サービスでは、現在の働き方や将来のキャリアに関するご相談を承っています。一般的な転職サービスとは異なり、医療業界の動向や病院ごとの特徴、診療体制、求められる経験まで踏まえた、医師のキャリアに深く根ざした支援を行います。
お気軽にご相談ください
専門医取得サポート教材
動画学習サイト「ドクターズスタディ(ドクスタ)」では、専門医取得を目指す医師に最適なコンテンツを取り揃えています。効果的な教材で知識を深め、専門医試験合格を目指しましょう。あなたの学習をサポートするために、ぜひご利用ください。


















