転職事例

転職で失敗したくない。40代透析専門医が最高年収よりも優先した、10年先も“再始動が利くキャリア”の価値|MEC Station転職事例

40代男性透析専門医

転職を考えた時期ときっかけを教えてください

多忙が常態化し、この先の働き方に限界を感じ始めた

転職前、私は40代という節目を迎え、少しずつ体力的な限界を感じるようになりました。その当時、400床規模の市中病院Aで週5.5日常勤勤務でした。内科専門医、透析専門医を持つ私は、病棟では常に8〜10人の患者を受け持ち、週2コマの一般内科外来、さらには月4回の当直(内科)を義務づけられていました。回診や新規入院の対応で残業が重なり、心身ともに余裕のない日々が続いていたのです。

予測不能な「緊急透析」と、40代の壁

当時勤務していたA病院は、透析センターも有する二次救急病院で、とりわけ重くのしかかっていたのが、突発的な対応でした。特に、救急患者さんの「緊急透析」は、いつ何時発生するか予測がつきません。休日や深夜を問わず「今すぐ来て」とオンコールで呼び出される緊張感を持ち続けていたのです。
他にも、内科病棟の回診、透析導入、定期的な透析患者さんの対応もあって、時間外勤務も毎日当たり前にある環境でした。
30代では当たり前にこなしていた勤務でも、40代に入ると回復が追いつかず、この先10年、20年と同じ働き方を続けられるのだろうか――。そんな不安や精神的なプレッシャーに悩まされるようになりました。

転職で失敗したくない。「透析特化に振り切っていいものか」という悩み

ただ、負担が大きいからといって、転職先を急いで決めればいいとも思えませんでした。「四六時中いつも病院にいる……」と虚しくなる一方で、透析の専門性を手放すような働き方はできなかったのです。
実際、同期が立て続けに透析管理が主業務のクリニックへ転職していくなかで、自分もその道を考えました。そのようなクリニックなら、たしかに当直や緊急対応の負担は軽くなるかもしれません。ただ、そのぶん一般内科の幅が狭くなり、これまで積み上げてきた臨床の経験値まで狭めてしまうのではないかという不安も覚えていたのです。
「透析専門医としてのキャリアは残したい。でも、今のままでも立ち行かない。じゃあ、どうすればいい?」そんな思いがいっそう強くなっていったのです。

メックステーションを選んだきっかけを教えてください

結論を急がず、「まずはキャリアを考え直したい」

「安易にクリニックに転職しては、後悔するかもしれない」。そう考えて、いろいろな医師転職サイトを見ては登録する日々がはじまりました。そんなある日、「メックステーション」が目に留まりました。
医師国家試験対策でメックに慣れ親しんでいたこともあって、キャリア相談を申し込みました。
この時点でも転職は頭にありましたが、どちらかというと、透析専門医としての働き方や今後のキャリアを、いったん立ち止まって考え直したい気持ちのほうが強かったと思います。

メックステーションのキャリア相談を利用しましたか

疲労感、不安を話して楽になる

キャリア相談で担当してくれたメックのコンサルタントは、私の疲労感や不安、ストレスについて丁寧にヒアリングを重ねてくれました。「今、何が最も大きな負担となっていますか」「将来的に、どの程度専門性を残したいですか」といった具合で、一つひとつ大変なことを突き止めていく対話でした。
話したことで、自分が何にストレスを感じているのかが整理でき、ずいぶん楽になりました。

現職と他の病院を比較して「自分の負荷を見つめなおす」

印象に残っているのは、「他病院と比較して、忙しさはどの程度か」を一緒に考えてくれたことです。「では、現在私が預かっている病院の一般内科の透析管理、人工透析科の求人内容と先生がお勤めの病院Aの働き方を比較してみませんか。求人票には、外来の担当数や1コマあたりの患者数、担当患者数などが記載されていますから、それらを比べるだけでも、現職の負担度合い、転職後の働き方のイメージがわくかもしれません」と提案があったのです。
そのプロセスを経て、病院Aはやはり高負荷との結論が出ました。
「病院Aは、地域の中核病院として専門性を求められる症例も多く集まっているのでしょう。そのぶん、数字以上のハードさがあるのではないでしょうか」
そう言ってもらえたことで、忙しさの正体や、その環境ならではのつらさを理解してもらえたと感じました。
ようやく「自分が甘えているわけではない」と心から納得できたのです。そして、次のステップに進みました。

本当に大切にしたいことを再度考え直す

現状整理を経て、「もし転職活動するなら、今よりゆとりのある働き方を見つけられる可能性は十分ありますよ」と話してくれて、そのうえで何を優先したいのかを話し合いました。透析専門医としてのキャリア、ワークライフバランス、給与など一つずつ確認したものの、簡単には答えが出せません。
迷う私に、メックのコンサルタントはこう話してくれました。「たしかに、透析に特化したクリニックへ移れば、今より負担は軽くなるかもしれません。ただ、人工透析だけに軸足を置いた働き方を続けていると、50代、60代でいずれまた同じ悩みがぶり返す可能性もあります。もしその不安の種を取り除くのでしたら、今、このタイミングで一般内科と透析業務のバランスを変えてみませんか。望めば透析に専念できる環境に職場を変えずに移ることも可能な、中期的視野で柔軟な対応ができる職場を選ぶほうが、将来の選択肢は広がると思います」とアドバイスしてくれたのです。
確かに、最前線で高い専門性を保ち続けられる医師は、ごく一部に限られます。いずれはどこかで、スペシャリストからジェネラリスト寄りへ軸足を移す時が来るのだと思います。「自分はまだ先の話」と思っていましたが、エージェントの一言で、私の視界を大きく広げてくれました。

負担は減らすが専門性は維持するという戦略

コンサルタントと話を重ね、「透析に絞るか、離れるか」という二択ではなく、その両方をある程度残す道も考えられるとわかってきました。
そこで、①「透析に振り切った働き方」、②「一般内科が主で、透析はヘルプ程度」。その方向で求人を探してもらうことになったのです。

メックステーションの求人の質や量はいかがでしたか

葛藤に寄り添う、求人の提示

数週間後、私の希望を踏まえた複数の求人を提示してもらいました。条件をただ並べるのではなく、それぞれの職場でどんな働き方になるのかが見えるように整理してくれたのです。

A案(X透析クリニック/透析クリニック)
年収は2,000万円。当直はなく、透析の専門性を維持しやすい環境でした。体制としても非常勤医がもう一人入る想定で、今より負担はかなり軽くなりそうです。条件だけ見れば、かなり魅力的でした。ただ、そのぶん一般内科からは離れていくことになります。透析に軸足を置いて働く覚悟が本当に自分にあるのか、そこは最後まで迷いました。

B案(B病院/一般病院)
年収は1,800万円。当直もオンコールもなく、一般内科を主軸にしながら週1日の透析管理を担う病院でした。緊急対応の重圧からは一歩引きつつ、透析専門医としての関わりも残せる。しかも一般内科の幅も保てるので、「後戻りできる道」として強く惹かれました。
ほかにも、週4日勤務で生活との両立を優先しやすい病院やクリニックはありました。ただ、今回は専門性と一般内科の両方を残せるかどうかが気になっていたため、応募先はX透析クリニックとB病院の2つに絞りました。

応募から転職決定までのサポートはいかがでしたか

40代で初めての転職。応募書類の作成からしっかり支えてもらえた

私は初期研修時代から今に至るまで医局の流れのなかで勤務してきたため、40代での今回が実質的に初めての転職でした。そのため、履歴書をどう書くか、何をアピールポイントとして出すか、逆に何は書きすぎないほうがいいのかといったところから相談に乗ってもらいました。自分では当たり前だと思っていた病棟管理や急性期での緊急対応も、「外から見れば十分に強みになる」と言葉にしてもらえたことで、ようやく書類に落とし込みやすくなりました。

X透析クリニックとB病院、両方の面接を受けて比べられた

X透析クリニックとB病院の両方で選考が進んだため、面接対策も丁寧に行ってもらいました。まずは面接に向けて、どんな立場の先生から、どういう質問が来そうかを共有してもらい、志望動機やこれまでの経験をどう伝えるかを整理しました。
X透析クリニックでは、オンライン面接を経て現地での面接がありました。その場では、「ぜひ来てほしい」という温度感が強く伝わってきました。ただ、実際に話を聞いてみると、管理医師としての役割や看護師採用などのマネジメントも担う可能性があり、夜遅い時間帯の透析にも関わる必要があるとわかりました。条件の良さは大きな魅力でしたが、そのぶん背負うものも軽くはないと感じたのも事実です。

B病院では、率直なやり取りが判断材料になった

一方でB病院は、少し違う空気でした。面接の場でまず現職のA病院について、「結構重症な腎不全の患者さんを受け入れている病院ですよね。そこで長年やってこられたのは素晴らしいですね」と評価してくれたうえで、「それだけの経験があるのに、逆にうちでいいのでしょうか」と驚かれた印象でした。私の経歴を高く見たうえでの率直な反応だったのかもしれません。そのぶん現場の先生方の実直さが伝わってきました。

面接で見えた、入職後の役割

さらに面接で、「週1日でも透析管理を担当いただけると大変助かります。今担当いただいている先生はまだ経験が浅いので、是非その先生へのご指導もお願いしたいです」といった話も出ました。腎臓領域の経験を生かせる専門外来についても、「そういう形なら相談できるかもしれませんね」と言ってもらえ、条件面だけでなく、入職後にどのような役割を担えそうかまで見通しを持てました。
X透析クリニック、B病院ともに内定の連絡が届きました。最終的には、条件の良さだけに引っ張られず、自分が長く続けられるかどうかまで考えたうえで、B病院を選びました。

転職後の満足度はいかがでしょうか

当直がなくなり、張り詰め方が変わった

B病院に入職した現在は、一般内科を主軸に外来と病棟を担当し、週1回の透析管理にも携わっています。当直もオンコールもなくなったことで、以前より勤務の見通しは立てやすくなりました。透析メインでの業務ではなくなりましたが、若手の先生へ指導する機会も得て、人に教えることで改めて自身の専門分野を学び直すといった経験もできていますし、前職で積み重ねてきた一般内科の経験もそのまま生かせています。
ジェネラリストとしての領域も問題なく担えている感覚があり、働き方だけでなく、日々の診療の納得感も大きく変わりました。
年収も、当直を月4回こなしていた前職の1,500万円から、当直なしの条件で1,800万円に上がっています。私の持つ専門医資格と急性期での臨床経験が、病院側にとって評価につながった結果でした。

条件だけでなく、続けられる道を選べた

転職で失敗した話はよく聞きますが、私の転職は大成功だと思っています。大きかったのは、複数の選択肢を並べて比較できる機会があったことではないでしょうか。年収だけを見れば、X透析クリニックにも大きな魅力がありました。一方でB病院なら、透析専門医としての関わりを残しながら、一般内科の幅も持って働けます。「前職の経験をそのまま生かしつつ、将来的にも透析寄りに進むのか、一般内科の比重をさらに高めるのかを考えられる」。その意味でも、私にとって納得できる選択でした。一人で抱え込まずに相談したことで、閉塞感のあった先に別の道が見えてきたのだと思います。

担当コンサルタントの一言

先生は、専門医としての自負と、現職での過重な負担との間で深く悩まれていました。そのため、単なる条件交渉にとどまらず、「10年後、20年後に振り返った時に、あの選択で良かったと思えるか」という視点を大切にしながら整理していきました。
透析専門医の先生は、透析クリニックという明確な選択肢がある一方で、一般内科の幅を残すかどうかに迷われることも少なくありません。今回は複数の選択肢を比較しながら、先生にとって納得感のある働き方を一緒に整理できたことが、最終的なご決断につながったのではないかと思います。

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