
転職を考えた時期ときっかけを教えてください
夫の単身赴任でワンオペ育児となって、限界を迎える
私は長年、3次救急の現場で救急専門医として働いてきました。交代勤務で生活リズムは不規則でしたが、目の前の患者さんに向き合う緊張感と手応えがあり、やりがいも感じていました。
しかし第2子が生まれ、さらに夫の単身赴任も決まって、上の子と乳幼児の二人を私一人で世話をしなければならなくなりました。同じ県内に住む両親も、ときおりサポートはしてくれますが、ほぼワンオペ状態となったのです。朝は子どもの支度と送迎、日中は救急の現場、夕方はお迎えに走ります。そのくり返しで、心身に余裕がなくなっていきました。「早く帰らないと」。そう思う一方で、「家族が増えた分、自分も稼がなければ」という責任感も増し、どちらも手放せない苦しさで限界を迎えました。
「当直」「土日出勤」免除の特別配慮が、逆に精神的な負担に
子育て中の私に対して、医局は当直免除・土日出勤免除など、特別な配慮をとってくれていました。表面的には非常に恵まれた環境で、感謝すべき状況でした。しかし、前職の救急科は慢性的な人手不足でした。私が免除された分の負担は、確実に他の医師たち、その中でも特に自分と同じくらいの年次の先生方や専攻医にのしかかったのです。彼らが忙しいときにも、私は定時で帰宅し、ときには子どもの体調不良で早退までさせてもらっていました。そんな働き方を誰かに責められたわけではありませんが、申し訳なさでメンタルが持ちませんでした。
綱渡りのような日々で、環境を変えたくなって、転職を含めた違う働き方を模索することにしました。
メックステーションを選んだきっかけを教えてください
転職を含めた幅広い相談をしたいと思い、『メックステーション』を選ぶ
当時の私が求めていたのは、単なる転職求人ではなく、「この状況をどう打破すべきか」を相談する場でした。誰かに相談できないだろうかと思い、「医師 キャリア相談」と検索。目に留まったのが『メックステーション』でした。
『メックステーション』では、介護や中断からの復帰など、さまざまな悩みを抱えた医師を支援しているようで、「私の状況も変わるかもしれない」と、まずは現状を聞いてもらうために登録してみました。
メックステーションのキャリア相談を利用しましたか
漠然とした不安を聞いてもらうことで優先順位を整理できた
キャリア相談では、救急専門医としてのこれまでのキャリアに加え、子育てと仕事の両立の難しさなど、公私にわたる悩みを打ち明けました。相談中、愚痴に近い話をこぼしたかもしれません。そんな話も、『メックステーション』コンサルタントはじっくりと耳を傾けてくれました。一通り話し終えると、キャリア、収入、家庭の安定など、どれも水準を落とせず、それが自分を追い込んでいたことに気づきました。
冷静に自分自身の状況が整理できたタイミングで、コンサルタントから、「一番大切にしたいものは何ですか」といったことや、「譲れない条件はいかがでしょうか」などの話題を出してくれました。やはり優先すべきは家族です。そのためには、「安定した収入」と「母親として子どもたちを育てる」ことの両立が大切だと整理できました。それをかなえるために、まずは自分自身の精神的な余裕を取り戻すことを目指したのです。「転職活動してみよう」と気持ちが動き始めるまでは、このような流れでした。
救急医の経験を別のフィールドで生かす選択肢
私は安定した収入と家庭が優先なので、キャリアのこだわりは自然と優先度が低くなりました。その上で、コンサルタントは「救急で培った経験は、別のフィールドでも必ず生きます」と話してくれて、転職条件の整理を手伝ってもらいました。結果、「残業なし」「当直・時間外オンコールなし」「土日は完全に休日」「年収1100万円以上」といったところが条件として定まりました。
診療科について、救急以外も視野に入れましたが、救急を続ける可能性も残したかったので、並行してリサーチしてもらうことにしました。
メックステーションの求人の質や量はいかがでしたか
自分では思いつかなかった「訪問診療」の道
キャリア相談からしばらくして、2次救急病院やクリニックなど、いくつかの求人票が届きました。「これならいけるかもしれない」と思う求人もありましたが、細かく見ると収入や夜間対応など、どこかが条件に引っかかりました。
そのようなやり取りを重ねる中で、提案されたのが訪問診療Wクリニックでした。
Wクリニックに興味はありましたが、「私が訪問診療?」と、意外な気持ちもありました。そこで、「24時間365日対応になるのでは」「救急出身の自分で本当に務まるのか」といったことを聞いてみました。
コンサルタントの話では、Wクリニックは複数の医師が在籍していて、チーム制を敷いていることや、勤務時間外は外部委託の医師が対応する仕組みがあることを教えてくれました。だからこそ当直やオンコールなしの働き方が成り立っているそうです。コンサルタントと話していると、「救急の経験を生かしながら、家庭と両立できるかもしれない」と感じるようになり、真剣に検討するようになったのです。
また、Wクリニックは、週4日・日勤のみで、当直もオンコールもなし。さらに年収は1400万円の見通しでした。
「転職するなら条件は下げざるを得ない」と思っていた私にとっては、想定以上の提案です。
応募から転職決定までのサポートはいかがでしたか
未経験分野への不安を解消するための説明
訪問診療Wクリニックの待遇は魅力的でした。それを加味しても、「救急出身で本当に大丈夫なのか」という不安は残りました。その点の不安も、コンサルタントが一つひとつ丁寧に答えてくれました。「Wクリニックの院長も、もともとは外科系の出身です。他に、内科や総合診療科出身の医師も在籍しますが、専門が全く異なるさまざまな先生方がチームを組んでいます」とのことでした。それに、「救急専門医の急変時の判断力・初期対応力は、在宅現場でも求められています」と、私の救急の経験が生かせる点についても教えてくれました。
また、「これまで触れてこなかった手技などは、慣れるまで院長や他の先生が同行して指導してくださると聞いています」と伝えてくれました。それらを聞いて、応募を決心しました。
面接調整から条件交渉を代行し、スムーズに進行
忙しい勤務の合間を縫っての転職活動でしたが、面接日や必要書類の調整をコンサルタントが代行してくれました。このタイミングから、コンサルタントはエージェントの立ち位置になりました。それで、当直、オンコール、残業、年収など、私の譲れない条件についても、エージェントが事前にWクリニックと調整してくれていたようです。おかげで、面接では診療内容や働き方のすり合わせに集中できました。
面接から1週間経たず、採用通知が届きました。その3カ月後、無事転職が決まります。もし自分一人で転職活動をしていたら、ここまでスムーズに話を進めることはできなかったと思います。
転職後の満足度はいかがでしょうか
17時台の退勤を実現
Wクリニックに転職して一番大きかったのは、時間に追われにくくなったことです。朝8時半に出勤し、予定を組まれたとおりに訪問診療をして、17時半には退勤できています。勤務時間外の緊急対応は非常勤医と外部委託でカバーする体制がきちんと整っているので、保育園のお迎えに遅れる不安が減り、気持ちの負担も軽くなりました。土日も完全に休めています。子どもたちと余裕を持って過ごす時間を確保できています。
救急の経験も、訪問先での急変対応や判断の場面で頼りにされています。「自分の経験を必要としてくれている」と思える瞬間も多く、やりがいを覚えます。
収入を下げずに転職でき、結果的に年収が上がった
事前の提示条件のとおり、週4日勤務で年収1400万円という条件で働いています。勤務時間が短くなっただけでなく、収入も上がったことで、家計の不安が和らぎました。救急からは離れましたが、今の私にとって納得できるキャリアの形を見つけられたと思います。夫が単身赴任から戻り、子育てに余裕ができても、Wクリニックで働き続ける予定です。転職して本当に正解でした。
担当コンサルタントの一言
MEC Stationへご登録をお願いします