転職事例

【義務年限】終了前年の12月に転職決意!翌4月に 東京圏の消化器内科へ入職──地域医療から掴む新キャリア

30代女性内科専門医

転職を考えた時期ときっかけを教えてください

サブスペ取得を目指して——義務年限終了前に芽生えたキャリアビジョン

私は義務年限がある医学部の出身です。卒業後9年間は、決められた地方の病院で勤務していました。私はその期間中に複数病院を回り、内科専門医を取得したのです。義務年限中は、地方医療に携わる環境で、小さな地方病院の勤務が中心でした。その関係で、当然、病床数、救急件数、症例は限られ、サブスペまでは取得できなかったのです。
そして義務年限終了を翌年に控えた12月、「翌年4月から心機一転、病院が多く、症例も多い東京圏の病院でサブスペを目標に頑張りたい」と思うようになったのです。

サブスペを取る同期たちと並ぶために転職を決意

義務年限中は自分で自由に進路を選ぶ感覚はなく、「次の派遣先に合わせて働く」日々でした。その間、私は日本海側のある地方で、みなさんの役に立つ医療を経験できて、非常に学びがありました。ところがその反面、大規模な病院で専門性の高い領域を経験したい気持ちも、湧いてきたのです。
そして、他大学の義務年限と関係のない同学年の医師たちは、サブスペ研修を終え、学位取得や開業など自身のキャリアアップに向けて励んでいました。そんな話を聞いて自分なりに焦りを感じていたのも事実です。
「地方医療は経験できたから、次は都会で手技を磨いてサブスペも取得しよう」
その思いで、義務年限が翌年終わる12月の段階で、サブスペ取得のための転職を意識したのです。

メックステーションを選んだきっかけを教えてください

同大学の仲間ばかりで、東京圏にコネもなかった

転職前の周囲の同期や先輩のほとんどは、私と同大学出身者です。みなさんも義務年限があり、卒業後も派遣先の地域と同じエリアに残って活躍していました。私のように都会志望は少数派で、転職活動、東京圏に出る方法、そして自分のキャリアの今後について、相談相手がいなかったのです。何から始めるべきかもわからない状態でした。
そんなとき、「若手医師のキャリア支援が手厚い」と評判のメックステーションを見つけました。サイト上には初期研修医から専門医まで幅広いキャリア事例が並び、自分の状況に近いケースも紹介されていました。「ここなら不安を受け止めてもらえ、最善の一手を考えられるかもしれない」そう思い、登録とキャリア相談をしてみました。

メックステーションのキャリア相談を利用しましたか

サブスペなし・地方出身「30代半ばで都会に求人はあるのか?」不安をぶつけた

キャリア面談では、『メックステーション』担当エージェントに、ずっと抱えていた不安を率直に伝えました。「東京圏は求人数が多いとはいえ、私と同年代の医師はサブスペまで取得している方が多いと思います。内科専門医しか持たない自分の経歴は見劣りしませんか。ずっと地方勤務でしたが、30代半ばの私でも働き先は見つかるでしょうか」。
担当エージェントは、事実に基づいて一つひとつ不安をほぐしてくれました。「義務年限のある大学を卒業し、決められた地域医療のフィールドで9年間勤務を続けてこられたこと自体が、大変立派なキャリアです。高校卒業後に1年の浪人を経てからは、医学部卒業、医師国家試験、研修と中断なく歩んでこられましたし、限られた環境で内科専門医を取得し、地域に根ざして診療を続けてこられた。この経験は、むしろ評価されますよ」と説明してもらい、手応えと自信が生まれました。

同大学・義務年限組を何度も転職支援してきた実績に安心

さらに、「これまで、A先生と同じ大学の先生だけでなく、その他の義務年限終了後の先生をご紹介した事例があります。サブスペ取得を目指しながら都市圏の病院に移られた先生も多くいらっしゃいます」と、具体的なケースを交えながら話してくれたのです。「自分だけが遅れているわけではない」「このキャリアでも十分にチャンスはある」と実感できました。

消化器内科で専門性を伸ばしたいが他科も捨てない選択肢を選ぶ

「サブスペとして消化器内科をきちんと学びたい。そのためには、症例数が多く、内視鏡を一から丁寧に教えてもらえる都会の病院で研修したい」不安が少し落ち着いたところで、改めて自分の希望を整理して、このように考えました。
一方で、これまで決められた病院を転々としてきただけで、自分で病院を選んだ経験はありません。それに、深くはない経験で選んだ消化器内科という将来も、私自身、今後一切揺らぐことがないという自信もありません。その不安も伝えたところ、「では、転職先の条件の一つに、内科の各診療科が分かれていて、症例数も豊富な病床数300〜500床程度の総合病院にしましょう」と絞られたのです。
結局、内視鏡の研修体制が整っており、消化器病・内視鏡専門医の取得者が多い東京圏の病院を中心に紹介してもらうことになりました。

派遣先にわだかまりを残さず離れるためのアドバイス

もう一つキャリア相談で話して印象的だったのが、「義務年限後に円満に退職する方法」でした。多くの医師が派遣先のエリアで勤務を続けるので、離れる際にわだかまりを残さないことも大切だと教えられました。私の場合は、すでに義務年限後に退職で了解を得られていたのですが、この点も助かる医師は多いかもしれません。

メックステーションの求人の質や量はいかがでしたか

希望条件を固めたうえで、『メックステーション』を含む3社を利用

キャリア相談で、「東京圏」「病床数300〜500床程度」「内科で診療科が分かれている総合病院」という条件が固まったあと、担当エージェントから具体的な病院の情報を紹介してもらう段階に進みました。ちなみに、このとき私は『メックステーション』を含め、3社の医師向け求人案内サービスを利用していましたが、私の場合、『メックステーション』は求人の多さと幅広さに、信頼感を抱きました。
というのも、他サービスは求人かぶりが多かったのですが、その点『メックステーション』では、他で出ていない求人がいくつも提案されていたのです。担当エージェントの話では「弊社のサービスは医師向け、病院向けなど多岐にわたることもあって、他社がなかなか入り込めていない病院や担当者ともお付き合いができています。その関係で、独自の求人も提案させていただいております」とのことでした。

求人票だけでは分からない専門医実績・手技件数も共有

ほかにも、求人票だけでは分からない情報も丁寧に共有してもらいました。たとえば、消化器内科の内視鏡検査のおおよその件数、上部・下部内視鏡や緊急内視鏡の割合、検査や処置に入るタイミングや教育体制、といった点です。その他、消化器病専門医・内視鏡専門医の在籍人数も教えてくれました。
また、年収レンジや当直回数、オンコールの有無など、勤務条件についても自分では聞きづらい部分を含めて教えてくれました。
義務年限中は専門的な研修を十分積めていないという不安を抱えていた私にとって、どの規模の病院で、どのような教育体制のもとでサブスペを取得できるかが具体的にわかったことは大きな収穫でした。

応募から転職決定までのサポートはいかがでしたか

片道数時間の距離からの見学・面接の日程調整を一手に引き受けてくれた

求人紹介を通じて、『メックステーション』ならではの求人に興味を持ったので、条件が合いそうな3つの病院を見学することにしました。
私は当時、派遣先の地方に住んでいました。東京までは、片道数時間の距離です。病院見学と面接はそう簡単に何度も行けません。それを踏まえ、担当エージェントは翌年4月入職を見据え、日程調整をしてくれました。その他にも、病院見学ごとに「どのような点を見ておくとよいか」「当日の流れ」などのアドバイスもしてくれました。

「義務年限後の転職はなぜ?」「なぜ東京圏?」想定質問の準備をサポート

応募書類の作成や面接対策では、「出身大学と義務年限を終えたタイミングでの転職理由」「なぜ東京圏を希望するのか」など、必ず聞かれそうな点を想定し、担当エージェントと一緒に整理していきました。「これまでで何を学び、なぜ次のステップに進みたいのか」「なぜ医局ではなく現在の進路を選ぶのか」「地域医療との今後の関わり方をどう考えているか」「なぜ消化器内科を今からサブスペで学びたいのか」といったテーマを一つずつ言語化できるようにしてくれました。
また、オンラインでの模擬面接も実施してもらえました。本番を想定した形式で、質問に答える練習を重ねました。そのおかげで、面接当日には自分の言葉で落ち着いて話せる状態になっていました。

専門医取得と長期的なキャリアを見据えて総合病院Kを選択

最終的に私は、消化器内科の教育体制が整った埼玉県の総合病院Kへの入職が決まりました。総合病院Kは、消化器病専門医や内視鏡専門医の取得者が多く、研修体制がしっかりしていた点が決め手でした。30代半ばですが、手技の経験をこれから積み始める私にとって、長期的なキャリア設計まで含めて手厚い環境に、大きな安心感を得ました。

転職後の満足度はいかがでしょうか

「消化器・内視鏡」に集中できる毎日

転職前は、「任された持ち場で何でもこなす」働き方が中心でした。一方、転職先の総合病院Kは、消化器内科の外来・病棟・内視鏡室がきちんと分かれており、症例も豊富。消化器・内視鏡に専念して向き合えています。段階的に学べるカリキュラムが整っているので、若手医師でも指導医のもとで積極的に検査・治療に入っていける環境です。これまで触れられなかった手技に、日常的に関われていることが大きな満足につながっています。

1000万円→1500万円に大幅年収アップ

収入面でも、転職前は年収1000万円ほどでしたが、現在は総合病院Kからの給与に加えて、週1回の外勤で内視鏡の非常勤勤務に入ることで、トータルの年収が1500万円まで大幅に増えました。ただ、収入そのものよりも「外勤も含めて内視鏡に触れる時間を最大化できている」という実感のほうが大きいです。どうしても遅れがちだった消化器・内視鏡の経験を、今まとめて取り返している感覚があります。

消化器病専門医・内視鏡専門医の取得まで具体的な道筋が見える

今後3〜5年をかけて消化器病専門医・内視鏡専門医の両方を取得することを目標にしています。「この環境でこのペースで経験を積めば、専門医取得に届く」という具体的なイメージが持てているので、単に忙しいだけではなく、一つひとつの症例が将来のキャリアにつながっていると実感できる点が、大きなモチベーションになっています。

担当コンサルタントの一言

A先生は、義務年限後に自分の意思でキャリアを選べるタイミングに立たれました。診療科が決まっていない、または希望診療科に自信がない状態でも、初期研修やこれまでの勤務経験を丁寧に振り返ることで、進むべき方向性は必ず見えてきます。
『メックステーション』では、地域枠など義務年限終わりの転職を考える先生方のご相談も多く、制度背景を理解したうえでキャリア設計を一緒に組み立てていくことを大切にしています。「進路が不安」「そもそも何から考えればいいか分からない」という段階でも、遠慮なくご相談いただければ大丈夫です。同じように次のステージで迷われている先生は、ぜひお気軽にご相談ください。

相談を希望される方は、
MEC Stationへご登録をお願いします

MEC Station の登録は
こちら (無料)