転職事例

後期研修(形成外科)を中断して美容の世界へ
専門医より「やりたい医療」を貫いた転職|MEC Station転職事例

20代男性自由診療専攻医

転職を考えた時期ときっかけを教えてください

医学生時代から“特定の美容外科領域”に関心を持つ

私は医学生時代、美容医療の中でも特定の繊細な部位に深い関心を持つようになりました。詳しい領域は伏せますが、機能、見た目の自然さを求められるデリケートな分野です。患者さんの外見に関する悩みに、医療的なアプローチで応え、自己肯定感の向上をお手伝いできる点に、大きな魅力を感じていました。

研修現場に入って気づいた形成外科との方向性の違い

初期研修中に先輩から、「美容をやるなら形成外科か皮膚科の専門医を取得してからがいいよ」といったアドバイスを受けました。専門医資格があると、手術スキルや解剖の知識が土台として評価されやすく、美容医療に進む際にも信頼を得やすいとのことでした。
ひとまず、セオリー通りに大学医局の形成外科の後期研修に進んだものの、実際に研修生活で学びを深めると、自分が本当にやりたい“特定の領域”と形成外科は方向性が異なるように思えました。
“果たして本当に5年以上の時間を費やして専門医を取るのがベストだろうか”
そんな疑問が消えず、希望の美容領域に進みたい気持ちが抑えられなくなっていったのです。

後期研修のやりがいはありながらも後期研修中断と転職を決断

ただ、後期研修はやりがいと使命感があって充実していたのは事実です。さまざまな手術や救急対応を経験できて、外科医としての基礎を学べました。医局のみなさんとも仲良くさせていただき、今でも感謝しています。後期研修医としての給与、当直や勤務体制にも不満はありません。単純に、早く関心のある美容医療の道に入りたい一心でした。
迷いながらも、後期研修1年目の終わりには、美容医療の道に進むことを決意しました。

メックステーションを選んだきっかけを教えてください

「後期研修を中断した若手医師」記事に共感して登録

後期研修を中断して退局するという選択は、医師キャリアにおいて大きな分岐点です。慎重に情報を集めながら今後を考えていた時期に、『メックステーション』から、美容医療に転向した若手医師の転職事例のメルマガが届きました。
私自身の境遇や志向と重なる部分が多かったので、『メックステーション』に登録を決めました。

メックステーションのキャリア相談を利用しましたか

美容医療と後期研修の内情を熟知するコンサルタントに疑問をぶつけた

キャリア相談では、美容医療の転職支援に長年携わり、後期研修の制度にも精通していたコンサルタントが担当してくれました。
私は、「形成外科の後期研修を中断することのリスクや、将来への影響」「専門医資格の有無によって、美容医療での待遇やキャリアが変わるのか」など、抱えていた疑問を率直に投げかけました。
担当コンサルタントは決して転職を急かす対応はせず、医師としてのキャリアを長い目で見ながら、中立的な立場で一つひとつ丁寧に説明してくれました。

東京の美容医療の医師の需要や教育方針について詳しく聞けた

私の出身は東京ですが、後期研修は別の地域で受けていました。できれば東京に戻りたいと考えていたこともあり、都内の美容医療業界の実情や医師の需要、教育体制などについて詳しく質問してみました。
「T先生はご存じかもしれませんが、東京では特定の美容医療領域に関して、大手2グループが席巻するポジションにあります。どちらのグループも若手医師の育成には熱心で、専門医資格がなくても入職後に力をつけて院長まで昇進された先生も複数いらっしゃいます」と説明してもらいました。
その上で、「もしご不安があるようでしたら、大手グループ優先で転職活動を始めてみてはいかがでしょうか」と提案をいただきました。
私はその話に関心を持ち、「実際の相談件数はどれくらいあるのか?」「若手でも執刀のチャンスはあるのか?」「患者層の年齢や相談内容の傾向は?」など、具体的な質問をいくつも投げかけました。コンサルタントは一つひとつ丁寧に答えてくれ、リアルな現場像がより明確になりました。
こうしたやり取りを経て、東京で働ける大手美容医療グループの求人を紹介してもらうことになりました。

メックステーションの求人の質や量はいかがでしたか

「年収2000万円」「院長候補」と想像以上の好条件

キャリア相談から1週間ほどして、『メックステーション』から大手美容医療グループの求人がそれぞれ届きました。いずれも都内最大規模を誇る医療グループなので、処遇面もいい条件でした。
その中のひとつが、のちに私が勤務することになるグループに属するAクリニックです。初年度年収が2000万円、さらに「院長候補」としての採用が前提でした。
『メックステーション』の担当コンサルタントが、冷静な説明を加えてくれました。
「条件だけ見れば華やかに映るかもしれませんが、夜間のオペが毎日のようにあり、責任感や美的なセンスも求められます。もし応募なされるのであれば、そのことを再認識しつつ、あわせてT先生の“やりたい”という気持ちを大切にしてください」
この言葉に、気持ちが引き締まり、応募をお願いしました。

応募から転職決定までのサポートはいかがでしたか

自由診療で必要になる提案や数字の意識を面接サポートで鍛えた

履歴書と志望動機をまとめる際、「なぜ美容医療を志望するのか」という問いに対して、面接担当者へ熱意をどう伝えるかに悩みました。『メックステーション』の担当コンサルタントとは何度もやり取りを重ね、「惹かれたきっかけをできるだけ具体的に書くこと」「形成外科との違いを言語化すると説得力が増すこと」といった助言を受けながら、内容を練り上げていきました。
また、自由診療では患者さんへの提案や数字の意識も必要になるため、その点を踏まえた面接サポートも実施してもらいました。実際の面接で動揺せず対応できたのは、この準備のおかげです。

無事に面接を終えて採用通知が届いた

Aクリニックとの面接では、担当医師から「大学の後期研修と美容医療は根本的に異なる部分が多いのですが、ご安心ください。私たちがいちから丁寧に指導します」との言葉をいただきました。実際、担当コンサルタントから事前に聞いていた通り、専門医資格の有無が選考に不利になるような雰囲気は一切感じられませんでした。
こうして、無事に採用通知をいただくことができました。

転職後の満足度はいかがでしょうか

日々の診療で確かな成長を実感

現在勤務しているAクリニックでは、特定の美容外科手術を中心に、日々実践を重ねています。患者さん一人ひとりの希望や心理的な背景に応じた対応が求められ、術式の選択やアプローチにも工夫が欠かせません。
日々の診療を通じて、医師としてだけでなく、人としても学ぶことが多く、自分自身の成長を実感しています。

多忙な環境でも「好き」を忘れず働ける

Aクリニックの患者層は、仕事を持つ20〜40代が多く、どうしても夜間や週末の来院が多くなります。そのため手術が夕方以降に入ることもありますが、医師は複数在籍しているためシフト制で働けています。週5日勤務で当直もなく、心身ともに充実しています。
何より、関心を持って飛び込んだ美容医療の現場ですから、日々やりがいを感じながら没頭できることが、私の原動力になっています。

院長職に就いて将来の不安が消え、視野も広がった

入職から数年で、院長の話をいただきました。待遇面も非常に良く、入職前に抱いていた将来への不安は払拭されました。
院長となってからは、診療だけでなく、後輩医師の育成やスタッフ全体のマネジメント業務にも携わるようになりました。医師としての責任が増えたぶん、視野も大きく広がり、日々の判断や行動にもより一層の成長を実感しています。
後期研修医の頃には想像もしていなかったようなポジションを任されている今、自分の選んだ道は間違っていなかったと確信しています。

担当コンサルタントの一言

T先生は、初回のキャリア相談から「やりたいこと」が非常に明確でした。一方で、後期研修を中断することには一定のリスクも伴います。そうした点を丁寧にご説明したうえで、T先生ご自身の意思として「それでも挑戦したい」という熱意が伝わってきたため、私も全力でサポートさせていただきました。
転職後にも何度かお話しする機会がありましたが、現職では非常に充実した毎日を送られているようで、こちらも嬉しく感じています。今後は美容外科医として、また院長として、さらなるご活躍を心より応援しております。

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