
転職を考えた時期ときっかけを教えてください
お世話になった教授の退職が決まり、医局での自分の将来を見通せなくなる
信頼する大学教授の退職が、転職を考えるきっかけでした。次期教授の候補者は複数名おられましたが、どなたも私や現教授とは、専門や方針が大きく異なっていました。「新体制のもとで、医局に残り続けて大丈夫だろうか」。そんな不安が日を追うごとに大きくなってきました。
教授交代は2年ほど先の話でしたが、私の居場所が見通せなくなり、キャリアに暗雲が立ち込める気分でした。次第に退局と転職を意識するようになったのです。
「東京周辺に出るのもありじゃない」家族は転職をあと押し
教授の退職を妻に伝えたところ、「2年後は長女も小学校に入るし、東京周辺に出るのもありじゃないかな」と、引っ越しを伴う転職を提案してくれました。
思えば、医局在籍中は、数年おきの異動で妻に少なからず負担をかけてきました。「この機会に、北関東での転居生活から、首都圏での定住に切り替えるのもいいかもしれない」と考え始めるようになりました。
2年後の転職に向け、円満退局と東京圏への転居を両立したい
幸い、教授の退職と長女の小学校進学がちょうど重なるタイミングでした。
「循環器内科専門医としてのキャリア、そして東京圏で築く家族のこれから」。
2年という猶予があれば、円満な退局と、引っ越しを伴う理想の転職先探し。2つの両立は十分可能だと考えました。焦らず時間をかけて、納得のいく転職を実現しようと決めたのです。
メックステーションを選んだきっかけを教えてください
転職を急かす有名な転職サービスとはかみ合わなかった
「これが王道かな」と思い、有名どころの大手医師向け転職サービスにいくつか登録してみました。しかし、大手はどこも転職に前のめりです。“2年後の転職を見据えたい”という私の希望には目もくれず、ひたすら急かされるような対応ばかりでした。
その姿勢に次第に違和感を覚え、自然と距離を置くようになっていったのです。
「大手以外も使ってみようかな」と、過去2度助けられたメックを頼ってみる
大手の転職サービスに疲れていた頃、『メックステーション』からちょうどメルマガが届きました。私は以前、メックの講座や初期研修のマッチングでお世話になったことがあり、いずれの場面でも私の話に丁寧に耳を傾け、希望に沿ったきめ細やかな対応をしてくれたのを覚えています。
「メックって、今は転職支援もやっているのか」と思い、軽い気持ちで『メックステーション』に登録してみることにしました。
メックステーションのキャリア相談を利用しましたか
時間をかける転職スタンスと医師キャリア。両面を大切に考えてくれた
キャリア相談では、「教授退職のタイミングで円満に退局したい」といった、私の転職理由や背景を率直に伝えました。
『メックステーション』のエージェントは、「では、時間をかけて、ゆっくりと転職活動を支援させていただきます。退局直後は一時的に医局の方々との交流が減るかもしれませんが、今後また関係を持つ機会があると思います。10年、20年先を見据えて、穏便に進めていきましょう」と、私以上に将来を見通した提案をしてくれました。
短期的な成果ではなく、医師としての長期的なキャリアを尊重してもらえたことに、大きな安心感を覚えました。
循環器内科専門医として働ける求人を厳選のうえ紹介してくれた
東京圏で循環器内科の専門医は需要が高いらしく、「1都3県で100件以上の求人が出てくると思います」とのことでした。そこで、「まずは条件を明確にしましょう」と提案がありました。
私は信念として、「循環器内科専門医は、積極的に緊急カテに対応してこそ」との考えを持っています。それを率直に伝えたところ、「E先生には、救急や当直で専門性を発揮できる環境が合っているように感じます。緊急対応症例が多く、当直も循環器当直で回しているような ”循環器内科専門医として特化”しつつ勤務できる病院を探してみましょう」と、私の考えをしっかりくみ取ってくれました。
さらに、「求人票に“循環器内科”と書かれていても、実際は総合内科に近い業務内容の病院もあります。E先生のご希望に合うよう、循環器に専念できる勤務先を厳選してご紹介します」と言ってもらえたことで、強い安心感と信頼を覚えました。
メックステーションの求人の質や量はいかがでしたか
ウワサが飛び交う大手・医療グループ。気になる点を丁寧に説明してくれ不安が解消
キャリア相談を始めてから1カ月ほど経った頃、東京近郊にあるX病院の求人が届きました。X病院はよく名前を知られている大手医療法人グループの中核病院です。救急車の受け入れ件数がとても多く、初期研修医や専攻医の人気も高いことで知られています。
有名なぶん、さまざまな評判やうわさも耳にしていたため、気になる点を単刀直入にエージェントにぶつけてみました。
「たしかに有名なので、いろいろウワサされるグループではあります。しかし、私がこれまで実際にお会いした先生や、コメディカルの方々は、グループや病院の理念に共感されています。勉強熱心で志の高い方が多く、E先生にとっても働きやすい環境だと思いますよ」と、率直に説明してもらえたことで、不安が解消しました。
「異動なし」「救急受け入れ数が多く症例が豊富」。内情を知って自分に合う職場だと確信
さらに、「エリアは広域に展開していますが、異動は原則として希望者のみです。医局のようにあちこち転勤する必要はありません。実際に、引っ越し不可で入職された先生もいらっしゃいます」と、制度面についての補足もしてくれました。
気になるところは全て丁寧に説明してくれたうえで、「“救急受け入れ数が多く、緊急対応例も豊富”なX病院なら、循環器内科として患者さんを受け入れながら、自分の専門性を活かせる。それに家族も安心して暮らせる環境だ」と納得し、X病院への応募を決めました。
応募から転職決定までのサポートはいかがでしたか
採用担当の“現地面接”の申し出に困惑するもエージェントが柔軟に調整してくれた
X病院とは距離が離れていたことから、面接日時の調整には苦労しました。するとX病院の採用担当者から『メックステーション』エージェント経由で意外な提案がありました。聞くと、「X病院採用担当者さまが“北関東のE先生の希望の場所まで伺わせていただけないでしょうか。現地で面接させてください”との提案があります」とのことでした。
正直、「そこまでしてもらうのは申し訳ない……。でも断ったら採用に影響が出るかもしれない」と対応に困ったのですが、エージェントが間に立って、「E先生、私からお断りしておきましょうか。うまく伝えておきますから、ご安心ください。この提案は、それだけE先生を高く評価しているということだと思います」とフォローしてくれました。この対応には、心強さを感じました。
事前情報と現地の印象が一致して“働きたい”と意欲が湧く
病院見学の前には、エージェントから病院の特徴や、想定される質問事項を事前に共有してもらいました。そのおかげで、緊張せず、落ち着いて面接に臨むことができました。X病院の医師やコメディカルの方々と会話するなかで、“断らない救急”を本気で実践している姿勢が伝わり、院内の雰囲気も気に入りました。それを自分の目で確認できたことで、さらに働きたいという意欲が湧きました。
医局との関係性を保ちつつ、円満な転職を進められた
面接後、無事採用通知が届きました。
医局を離れるための手続きに入りますが、関係者への連絡や引継ぎなど、さまざまな準備が必要でした。その点についても、エージェントが「将来また医局のみなさんとご縁があるかもしれませんから、関係性を大切にしながら退局しましょう。X病院のことは私におまかせください」と助言してくれたおかげで、一つひとつ丁寧に整理できました。結果的に、医局の方々とも前向きなかたちで関係を整理でき、安心して次のステップへと進むことができました。
転職後の満足度はいかがでしょうか
刺激し合える環境で、モチベーションも向上
現在は循環器内科に特化して、充実した日々を過ごせています。忙しい毎日ではありますが、残業や休日出勤がないため、「働くときは働いて、休むときは休む」というメリハリの利いた働き方ができています。それに、医師やコメディカル同士が刺激し合いながら、互いに高めあう雰囲気があり、以前よりも、モチベーション高く仕事に取り組めています。この雰囲気は、自分にとってとても心地よく感じています。
異動がなくなり根を下ろした生活を得た
医局時代のように、「いつ異動になるかわからない」という不安がなくなり、「この土地に根を下ろして暮らしていける」という実感が持てるようになりました。家族と相談しながら持ち家を購入し、ようやく「この先もここで生活していける」という安心感を得られています。
医局にいたころの仲間とは、今も連絡を取りあうほど、関係は良好です。『メックステーション』を利用した転職で正解でした。
担当コンサルタントの一言
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