初期研修から愛媛生協病院ひと筋の水本先生は、総合診療特任指導医、家庭医療指導医として活躍されています。川嵜先生は、海外の大学医学部卒業後、同じく初期研修から同院に入り、総合診療専門医を取得されました。お二人が、愛媛生協病院とプログラムの魅力・特徴を紹介してくれました。
【 水本 潤希(みずもと じゅんき)医師 】
出身地:愛媛県
卒業大学:東京大学医学部
2015年 愛媛生協病院 初期研修
2017年 愛媛生協病院 家庭医療専攻医
2020年 家庭医療専門医取得
2020年 東京大学大学院入学
2022年 総合診療専門医特任指導医、家庭医療専門医指導医取得
2024年 東京大学大学院卒業 医学博士(医学教育学)取得
【 川嵜 美智子(かわさき みちこ)医師 】
出身地:大阪府
卒業大学:University of Oradea
2013年 Mater Dei Hospital勤務
2018年 愛媛生協病院 初期研修
2020年 愛媛生協病院 総合診療科専攻医
2025年 総合診療専門医/家庭医療専門医/プライマリ・ケア認定医取得
総合診療×家庭医療を一体で学ぶ4年間の連動プログラム
総合診療、家庭医療専門医を志したきっかけ
── まずは先生方が総合診療、家庭医療専門医を志した時期と理由を教えてください
川嵜医師:
私は、健康の社会的決定要因、つまり経済的・社会的背景が原因で健康が左右される人々に、適切な医療を届けたいという思いから、医師を目指しました。疾患にとらわれず、患者さんを主軸に家族や地域社会、医療制度にまで視点を向ける家庭医療に魅力を感じました。
私は欧州で医学教育を受けたのですが、欧州では日本よりも家庭医療が根付き、“ごく当たり前”なものとして浸透していたのです。地域の人々の様々な健康問題に丁寧に対応する家庭医療に惹かれ、医学部2年生の頃に家庭医を目指すようになりました。
海外で医師をしていた当時の川嵜医師
水本医師: 私が家庭医を目指そうと思ったのは、医学部3年生のときでした。私は愛媛県出身で、東京大学医学部に進学しています。医学生時代、故郷の愛媛県にある愛媛生協病院で実習し、アルコール依存症の患者さんに満足な医療を提供できない苦い経験をしました。それが、家庭医を目指すきっかけとなりました。
── 水本先生が愛媛生協病院で実習した、その“苦い経験”について、詳しく教えてください
水本医師:
はい。訪問診療でアルコール依存症の患者さんのご自宅に伺ったのですが、室内に入ろうとすると、「お願いです。部屋に入らないでください」と言われました。どうやら、歩くことがままならないほど衰弱されており、お布団に粗相をしたようです。同行した看護師さんは部屋に入って、片付けをしていたのですが、私は結局、玄関先で立ち尽くすだけでした。
「いくら医学的知識・技術を習得しても、患者さんに医療を届けられないのは悲しいことだ。どうしたらどのような人にも医療を届けられるだろうか」
以来、そのように考えるようになりました。
訪問診療で診察を行う水本医師
── 初期研修から愛媛生協病院で働き続けていらっしゃいますが、マッチング当時、大切にしていた条件はありますか
川嵜医師:
当院の家庭医専門研修プログラムは、プライマリ・ケア連合学会が専門研修を開始した当初から根付き、実績を残してきました。私は日本で初期研修を受けることになり、その当時から家庭医を目指していました。愛媛生協病院の専門研修の実績は魅力的でした
実際、愛媛生協病院を見学した際も、「患者さんのためにみんな一緒に汗をかき、チームで頑張ろう」という姿勢や取り組みがあって、深く感銘を受けました。「ここで働くみなさんと同じチームに入りたい」と思い、初期研修をこちらに決めました。
水本医師: 私は自分が生まれ育った愛媛で家庭医になりたいという思いがあったので、愛媛生協病院は外せませんでした。比較的すんなりと愛媛生協病院を希望するようになりました。
初期研修から残り続ける魅力と理由
── 初期研修後、他院で専攻医になる医師もいます。お二人はいかがでしたか
川嵜医師: 初期研修中に精神科や小児科に興味がわいて、一時迷いはしましたが、家庭医なら小児や精神疾患にも関わるので、自分のやりたいことが全部できると思って当院の総合診療、家庭医のプログラムに決めました。
水本医師:
私が後期研修に進む当時、松山市近辺で家庭医育成の実績がある唯一無二のプログラムでした。そういう意味で、迷うことなく当院のプログラムを選びました。
初期研修を受けて感じたこととして、愛媛生協病院は市役所や包括センターをはじめ、「困ったら、とりあえず相談してみよう」と地域の施設や人々に信頼されています。
地域に根差した病院で、患者さんを引き受けるというのは、医療者にとってはやりがいがあります。それは、専門医取得後から現在まで当院で勤めている理由の一つです。
── 総合診療科と内科で迷う若手医師は比較的多い傾向ですが、内科を検討したことはありましたか
川嵜医師: 私は家庭医になることが目標だったので、内科を含めて他科の選択肢は全く考えていません。
水本医師: 大病院などでは、総合診療科と総合内科が隣接している部分も多いのは事実です。しかし、愛媛生協病院のような小規模の病院は、地域の中でさまざまな関係者と協力して診療をしていますから、総合診療医、家庭医ならではの専門性が強く発揮されています。私は最初から後者に関心がある医師ということもあって、内科と総合診療科は全く別だと感じています。
── 専門研修(後期研修)中に印象に残ったエピソードを教えてください
水本医師: いろいろありますが、研修時、何十年も引きこもりで、お風呂にも入らず衰弱していった患者さんを受けたことがあります。再三にわたる市役所担当者の説得で、なんとか救急車で当院に搬送となりました。その際、先輩家庭医が、「こちらの患者さんは他では診てもらえないかもしれない。私たちが全力で治療にしましょう」と力強く即答しました。その心意気に、非常に共感したことを覚えています。
── 初期研修と専門研修を終えて感じる院内の雰囲気・魅力・長所を教えてください
川嵜医師: なんといっても愛媛生協病院全体のあたたかい雰囲気が魅力です。当院は、どのような背景の患者さんにも親身になりますが、職員同士でも同じように思いやりを持って支え合っています。職員同士が協力しあう環境なので、安心して働けています。
院内では医師、コメディカルら職員が一丸となって働いている
水本医師:
当院の特徴として、患者さんのために「みんなで一肌脱ごうじゃないか。一生懸命頑張ろう」という職場全体の雰囲気があります。
私は医学生時代から10回以上、当院で実習をしましたが、初期研修や専門研修の採用では、成績がいいとか悪いとか、CBTがどうとか一切聞かれたことはありません。どのような社会的背景がある患者さんにも、医療を届けたいという気持ちで働いています。
── 総合診療科と内科で進路に悩む若手医師や医学生にアドバイスはありますか
水本医師:
診療科を先に決めてしまうと、医師の将来性や働き方など、希望が複雑になってしまいます。総合診療科と内科で専門研修を悩む先生は、「診療科で悩むよりも、どのような規模、または地域で役割かあるところで働きたいか」を考えると進路が見えてくるかもしれません。
“大きな病院で専門的技能を身につけて働くのか”
“地域に根ざした比較的小規模な医療機関で働くのか”
まず、いずれかを定めてみてはいかがでしょうか。
専門研修の4年間の流れと外部研修施設の回り方
── 4年間の専門研修でどのように各地を回りましたか
川嵜医師: 私自身、休職期間もあって、4年間のプログラムを5年間かけて終えています。それに、子どもがいるため、遠方の施設も回れない状況でした。 それを踏まえた私のローテーションですが、1年目は松山市から60kmほど離れた新居浜協立病院で、訪問診療と一般外来を6カ月経験しました。その後、愛媛生協病院に戻って3カ月間小児科、次に1年半内科・家庭医療科で総合診療Ⅱの研修をしました。3年目途中から、愛媛県立中央病院で内科と救急科を回り、5年目は伊予診療所で研修しました。
水本医師: 当院の総合診療プログラムはかなりフレキシブルです。私が、後期研修を開始したときは、現在運用される専門医制度以前でした。その当時、内科は県外の研修施設でないと回れなかったのですが、私も当時、子どもがまだ小さく、引っ越しや働き方に制限がありました。相談した結果、多方面にかけあってくださり、県内で内科を回れるよう連携病院を増やしてもらえて助かりました。
── 愛媛県は瀬戸内海に近いですが、離島に回ることはありますか
水本医師: 現行では、中国・四国地方の外部連携施設でプログラムを組んでいますが、離島は入っていません。希望を出せば離島もセッティングできると思います。
水本医師 研修修了式の様子
── 専攻医の1週間の動きを簡単に教えてください
川嵜医師:
ローテート先や年次によって1週間の動きは大きく変わりますが、だいたいは曜日ごとに外来、訪問診療、病棟管理が決まっています。松山市は救急輪番制なので救急の当番もあります。重症患者さんを診ることも多いです。
診療所では、外来と訪問診療がベースです。空いた時間にポートフォリオの作成をしたり、勉強したりしていました。
指導体制とサポート環境
── 指導体制について教えてください
川嵜医師: 直接の指導医がいて、屋根瓦方式のような形で指導を受けます。指導医は1名ですが、同じチームの先生同士で専攻医の習熟度を情報共有しているので、丁寧に教えていただけました。 担当制とは言いつつも、全医師で若手を育てていて、特に緊急時は診療科問わず、どの先生からも、しっかりとサポートしてもらえます。
水本医師: 専攻医が一人になって困ることがないよう、入院患者では、指導医にいつも相談できるようにしています。
── 外部の医師が指導することはありますか
川嵜医師: 週1回、新居浜協立病院の指導医の先生が来てくださって、少し離れた視点で指導していただけます。さらに、2カ月に1回は振り返りの場が設けられています。
── 総合診療のポートフォリオ作成に関するサポート体制はいかがでしょうか
水本医師: 当院の家庭医療の専門プログラム責任者は、各地でポートフォリオの勉強会や学会の研修指導をしている頼もしい先生でいらっしゃいます。その先生が、しっかりポートフォリオのアドバイスをするので、何も心配はいらないと思います。私も困ることがないよう学習面でサポートします。
川嵜医師: 指導医の先生たちが、きめ細かに熱意をもって教えてくださるので、ポートフォリオに関しては、常に気を配っていただける環境です。ポートフォリオは指導医の先生と相談しながら書き直しをくり返して仕上げていくものだと思いますので、そこは問題ないと思います。内科研修に関してですが、他院でローテートすることとなっており、私の場合は愛媛県立中央病院でJ-OSLERを完成させました。外部研修先でもしっかりと指導していただいたので、全く問題なくできると思います。
── 専攻医同士の交流機会や勉強会はひんぱんにありますか
川嵜医師: 四国の専攻医は数名なので、交流はそこまで多くありませんが、プライマリ・ケア連合学会の専攻医部会があって、メーリングリストやSNSで交流の機会があります。専攻医同士の集まりやオンラインの勉強会や学会が定期的にあって、地方会でもポートフォリオ発表の機会があります。当院が主催する振り返りの会にも他県の専攻医が出席しています。
指導医と専攻医がと共に学び合う
専攻医向けの振り返りの会(オンライン)では、先輩医師が家庭医療専攻医を手厚くサポートしている
院内の雰囲気と働きやすさ
── 愛媛生協病院の専攻医や所属医師の人数を教えてください
水本医師: 医師は20名ほどいます。そのうち内科、総合診療科、家庭医療科の医師は8名います。年齢層は、30代、40代が中心です。
川嵜医師: 当院の女性医師は全体の1割ほどです。病院全体で若手医師を育てていく雰囲気なので、もし専攻医が入ると、医師はもちろん、コメディカルさんからも手厚くフォローがあると思います。
水本医師: 若手の先生のなかには、適度な距離感を望む方もいると思うので、みんなで寄ってたかってというよりは、聞けば何でも丁寧に教えています。相談事はどの職種でも、親身になって相談に乗ってくれる関係性です。
── 医局の雰囲気はいかがでしょうか
川嵜医師: 当院の医局は全科で一つです。日ごろから垣根がなくて、仲がいいですよ。整形外科の患者さんの全身管理を家庭医療科で併診することが多く、自然と「先生の患者さん、今こういう状態だけどこうしていいですか」というように密に相談し合っています。
── 出身都道府県や大学に特徴はありますか
水本医師: 出身地、診療科ともにバラバラで、偏りはありません。私自身、出身は愛媛ですが、大学は東京です。他の先生方もパッと思いつく限り、高知、長野、鹿児島などさまざまです。
川嵜医師: 学閥も一切ありません。
勤務日の1日の流れ
── 専攻医の1日の流れを教えてください
川嵜医師: 私が診療所を回っていたときの1日の動きを簡単に紹介します。
●診療所勤務の1日
8:30 出勤
9:00~13:00 外来
13:00~16:00 昼食、訪問診療
16:00~17:00 ブリーフィング、指導医打ち合わせ
17:00 退勤
水本医師: 私が後期研修医時代に愛媛生協病院にいたときの流れです。
●病院勤務
8:30 院内託児所に子ども送迎
8:30 出勤
8:30~13:30 外来、昼食
13:30~15:00 病棟回診、病棟カンファレンス
15:00~17:00 初期研修医の外来指導
17:00 退勤
17:00 院内託児所に子どもお迎え
── 院内に託児所があるのですね
川嵜医師: はい。私も初期研修医のときは院内の託児所を利用していました。勤務日の朝8時30分から夕方6時まで預けられるので、出勤時に預け、業務後すぐ迎えに行く毎日でした。
水本医師: 私は現在も託児所を利用しています。17時に仕事を終え、急いで子どもを迎えに行き、一緒に帰って過ごす生活です。勤務先と同じ建物内に子どもがいると、急な発熱でも対応できるので安心感があります。
当直日数・オンコールの有無・救急の詳細
── 当直について教えてください
水本医師:
当院は宿直許可をとっていて、夜間は基本的に軽微な病棟業務です。ゆっくり休めます。
それとは別に救急当直に、月2~3回入ります。救急深夜勤の翌日は、午後休むことが認められています。
── 救急の状況を教えてください
川嵜医師: 松山市では、病院ごとに救急当番を順番に担当する輪番制です。当院は8日に1回の頻度で救急当番の日になっています。当番日は24時間救急車が途切れずやって来ます。
水本医師: 救急の当直では、夜中の日付が変わるまでは内科系の救急患者さんを診ます。翌0時から8時半までは、全ての救急患者さんを一人で診ます。外科系の病院がペアで当番をしているため、内科系の患者さんが多いですが、とはいえ様々な患者さんが来ます。
── 救急での学びはいかがでしょうか
水本医師: 時間帯によっては、対応できる範囲で内科系の重度な救急患者さんが運ばれることもあります。
── 時間外のオンコール当番はありますか
川嵜医師: 病棟患者さんの対応は、当直医が行うため、時間外オンコールは原則ありません。ただし、急変や救急対応などで当直医が対応できない場合は、担当医が呼び出されることもあります。 その他、当院では在宅患者さんに対応する宅直があって、これも毎日当番を決めています。要請に応じて、往診することもあります。
土曜日・日曜日の勤務について
── 土曜日・日曜日の勤務はありますか
川嵜医師:
当院は4週6休勤務のため、隔週で土曜日午前中の勤務が入ります。土曜日は、病棟管理、外来、往診などその日によって業務が異なります。なお、土曜日の出勤については、週休2日に向けて調整中なので、今後変更の可能性もあります。
そのほか、救急当番日にシフトが入っていれば、土曜日、日曜日、祝日などの曜日関係なく出勤となります。シフトは、日勤(朝8時から夕方5時)、準夜(夕方5時から深夜0時)、深夜(深夜0時から翌朝8時)までの3勤です。
休日の過ごし方
── 休日の過ごし方はいかがでしょうか
川嵜医師: 当院周辺は、公園が大きく充実していますし、子どもを連れて遊びに行けるところがたくさんあります。海も山もすぐ近くで、登山やスキーやBBQができますし、温泉もたくさんあります。それに、有名なサイクリングロードも見どころの一つです。買い物も、大型ショッピングモールがあって、便利ですし、瀬戸内海を越えると、広島もすぐです。
休日は家族と出かけたり、旅行に行ったりしながら、オンとオフのメリハリのきいた生活を送れている
水本医師: 病院がある久米地区周辺には飲食店が多く、ミシュランのビブグルマン掲載店もあります。栄えている松山市の中心も車で10分と近く、さらには松山空港から東京や大阪へもすぐつくので、アクセスが良く、地方でありながら利便性の高いエリアです。
寮、院内食堂はある? 運転免許証は必要?
── 従業員のマンション、寮、公宅などはありますか
水本医師: 当院に寮や借り上げのマンションはありません。初期研修医、専攻医に限らず、医師は自分で住むところを探します。家賃補助が出ますし、周辺は家賃も高くないので経済的な負担は少ないはずです。
── 社員食堂はいかがでしょうか
水本医師: 当院は医療生協ですから、医師などの職員だけでなく、地域の方、組合員さんも利用する食堂があります。そちらを利用する先生方もいらっしゃいますし、自分でお弁当持ってくる医師もいます。
川嵜医師: 食堂のメニューはどれも野菜たっぷりで、やさしい味付けです。日替わり定食もあって利用する先生は多いですよ。
── 医師のみなさんの通勤は車でしょうか
水本医師: 多くの医師は自家用車で通勤していますが、自宅が近くて自転車で通勤する先生もいます。
── 運転免許証は勤務上、必要になりますか
川嵜医師: 連携先によっては自家用車がないと行けない施設がありますし、訪問診療では、自分で車を運転します。運転免許証と自家用車がないと、業務上どうしても影響が出てきます。
水本医師:
夜間に呼び出しがあると、車がないと自分で病院や患者さんのご自宅に行けないので、そういう面では制限がかかってしまいます。それに、松山市で快適に暮らそうと思ったら車が必要になります。
しかし、訪問診療で同行するコメディカルの方に運転をお願いしてカバーはできます。運転免許証と自家用車は必須ではありませんが、持っていたほうが便利だと思います。
プログラムの魅力と今後の目標
── あらためて愛媛生協病院と専門研修プログラムの魅力を教えてください
川嵜医師: 当院がある愛媛県松山市は生活しやすい地域であることが魅力です。それに、2次救急から在宅で最後の看取りまでと幅広く経験できるので、家庭医・総合診療医としてキャリアアップには最適なプログラムだと思います。私自身、愛媛生協病院で家庭医として成長できた実感を持っています。学びやすい環境なので、ぜひ一度見に来ていただきたいです。
水本医師:
当院のプログラムの特徴は、専門研修の守備範囲が非常に広く、多彩な診療現場を経験できる点です。愛媛県立中央病院の3次の救命センターからへき地の訪問診療、特別養護老人ホーム(特養)の嘱託医など、医療が関わるありとあらゆる場面を4年間で経験できます。
医師を必要とする医療施設をマルチに経験し、自分がプログラム後、どのように貢献できるかを考える機会を得られるのは魅力ではないでしょうか。
── 今後の目標を教えてください
川嵜医師: 私は在宅での緩和ケアを重点的に研鑽し、最期まで患者さん一人ひとりがその人らしくあることを支えていきたいと思っています。将来像としては、診療所をベースに働くのが夢です。今後、さらに地域で活躍できる医師になっていきたいと思っています。
診察室の様子
水本医師:
私自身、現在は小児、緩和ケア、老年期終末期、在宅や救急と、幅広く担当させていただいています。
さらに、臨床だけでなく、研究にも取り組んでいて、プライマリ・ケアを学術誌で発信しています。世界中で読まれるインパクトファクターの高い媒体で発表した際、あらためて当院の総合診療、家庭医の医療が世界に通用する手ごたえを覚えます。ぜひ見学してその現場を感じて欲しいところです。
── 水本先生の研究活動についてもう少し教えてください
水本医師: 私は後期研修を終え、いったん東京大学の大学院に入りました。その際、大学がある東京に引っ越し予定だったものの、コロナ禍でキャンパスが封鎖され、結局愛媛で働きながら遠隔で研究しながら修了しました。現在も、当院で働きながら、慶應義塾大学にポストがあって、研究と論文に励んでいます。愛媛生協病院は、私のように研究などやりたいことが、院外の活動であっても、理解を得られる職場です。
── プログラムを終え、総合診療と家庭医療の両方を連動するプログラムのメリットはどこにあると感じましたか
川嵜医師: 当院は総合診療と家庭医のプログラムが連動しているので、4年間と最短期間です。密度は濃く、さらには愛媛県立中央病院にもご協力いただいて、家庭医だけでなく、病院総合医としての視点も十分に学んでいける環境です。
水本医師:
4年間で両方の専門医を目指せることは、研修へのモチベーションを高めてくれるはずです。とはいえ、医師は一生勉強していく必要があります。専門医になったら勉強しなくなるわけではありません。期間にこだわらず、学び続けられるのもいい環境ではないでしょうか。
さきほどもお伝えしましたが、私自身、プログラム卒業後に大学院に進学して、今も研究を継続できています。私自身、学術的な発信を続けているので、その点でもサポートはできます。多様な進路が開かれているので、一緒に頑張っていきましょう。
―― お二人とも、ありがとうございました。
専攻医・シニアレジデント研修時の処遇
- 募集人員
- 3名
- 勤務時間(定時)
- 8:45~17:00(平日)/8:45~13:00(4週6休)
- 当直
- 4回/月
- 給与
- 3年目:約750万円
4年目:約790万円
5年目:約830万円
6年目:約920万円 - その他
- 住宅手当 13,000円/月、通勤手当、学会参加補助
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「初期研修中は忙しくて専門研修先をなかなか探せない……」
「専門医になるかどうか迷う」
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