転職事例

妊活とその先の子育てを見据えた転職で当直の負担から解放。糖尿病専門医が手に入れた外来主体の働き方|MEC Station転職事例

30代後半女性糖尿病専門医

転職を考えた時期ときっかけを教えてください

目の前の診療に邁進する中で芽生えた「将来の働き方への疑問」

30代後半に差し掛かった頃、これまでのがむしゃらな働き方を見直すようになりました。
転職前の私は私立大学病院の医局に所属し、本院や関連病院で糖尿病診療を中心に担っていました。内科専門医、糖尿病専門医として目の前の診療にひたむきに向き合い、結婚後もしばらくは臨床を優先した日々でした。ただ、将来の家族設計やその先の暮らしを具体的に考えるようになり、この働き方をこのまま続けていいのかと思うようになりました。

専門外の急性期対応と暗黙の了解による土日出勤の限界

「このまま続けていけるのだろうか」。
疑問を持った理由の一つが、当直でした。当時勤務していた関連病院Cでは、内科系の救急当直として、夜間は専門外の急性疾患や救急対応まで広く担っていました。
内科医として当直に入ること自体はdutyでもありましたし、公平性の観点でも致し方ないのですが、糖尿病診療を中心に担いながら、夜間救急まで幅広く背負う勤務が続く日々の中で、この先の妊娠や子育てまで見据えたときに、「本当にこのような働き方を続けていけるのだろうか」という不安が少しずつ大きくなっていきました。

土日も完全には休めず。将来の不安が強くなる

それに加えて、私が勤務していた派遣先では、土曜日と日曜日に病棟を見に出勤することが暗黙の了解になっていました。上の先生方も同じように働いていたので、今後の生活や子育てまで見据えたとき、「こうした働き方を続けるのは難しい」との結論に至りました。
加えて、医局人事では引っ越しを伴う異動も珍しくありません。「休みの日はしっかり休む」「働くときは働く」というメリハリを持てる環境に変えたいと思うようになり、転職を決意しました。

メックステーションを選んだきっかけを教えてください

ふと医師国家試験のことを調べて『メックステーション』にたどり着く

転職を考え始めたある日、ちょうど医師国家試験のタイミングで、「ふと最近の医師国家試験はどうなっているのだろう」と気になって調べたことがありました。そこで目に入ったのが、「メック」の名前でした。その流れで『メックステーション』の存在を知り、メックが医師向けの転職支援もしていることを知りました。
転職には不安もありますし、働き方や家庭のことまで含めて、知らない会社にいきなり話すのは構えてしまいます。その点、学生時代から名前を知っていて、大学時代には模試を利用していたメックのグループなら、一度話を聞いてみたいと思えました。だからこそ、「まずは一度、話を聞いてみよう」と登録してみたのです。

メックステーションのキャリア相談を利用しましたか

妊活も含めた転職時期をコンサルタントと整理

キャリア相談では、まず当直回数や休日の過ごし方、オンコールの有無など、今の勤務のことから話しました。妊活やその先の出産・子育てを現実的に考え始めていることも打ち明けました。
「転職してすぐに妊活となると難しいのではないか」「少し様子を見てから転職に動き出すべきか」。話しているうちに、自分でも「そもそも今、転職すべきなのか」と立ち止まって考え直すことができました。
そんな私にコンサルタントは、「たしかに、育休・産休を転職目的として前面に押し出すと、採用側も慎重になるかもしれません。ただ、現在の働き方のまま我慢して様子を見るより、先に働き方を整えられる環境へ移っておくという考え方もあります。転職理由として、生活設計の見直しは普通のことですし、面接で慎重に伝えれば問題ありません。もう一度、ご家族とよく話してみてはいかがでしょうか」と率直な意見をいただけたのです。

「当直・オンコールなし」ならと気持ちはクリニックに傾く

転職の条件を話すうちに、私は「当直を外すなら、クリニックが現実的ではないか」という思いが強くなっていきます。
というのも、希望の勤務条件は、当直・オンコール・転勤なし。年収も極端には下げたくなく、できれば1,700万円程度は確保したかったからです。当時、気持ち的につらさはあったものの、かなり条件は限られていて、クリニックでないと難しいと思い込んでいました。

クリニックか病院か。あらためて条件を比べて方向性を絞る

コンサルタントは、私が希望していた関東のクリニック求人の事情も踏まえながら、病院勤務との違いを具体的に整理してくれました。
「クリニックは当直のない勤務形態であることがほとんどですし、年収もご希望の1700万円を超えられる可能性は十分あります。先生がクリニックをご希望なされるのは、ごもっともです。しかし、クリニックには病院勤務とは違う独特な環境もあります」と、私の知らなかったクリニックの勤務の実態を話してくれました。
「まず、クリニックは常勤医が少数なことが多く、万が一のときに休みが取りにくいと思っておいたほうがいいです。さらに、外来も1日に100人近く診るような忙しさになるケースもざらです」とのことでした。
安易に「クリニックは当直がないし年収も高い」と考えていたことに気づき、はっとしました。外来の密度や休みやすさまで含めると、クリニック勤務の見え方が変わりました。

コンサルタントの交渉で当直・オンコールなしになることも

一方で病院についても、もう一度知っておくべき条件面を話してくれました。「病院は、クリニックに比べると医師数が多い分、お互いにカバーし合いやすく、休みそのものは取りやすくなっています。たしかに今の先生のご勤務先と同じように当直やオンコール、専門外の診療で業務負荷が大きい状態の勤務内容のところも少なくありません。しかしその点は、コンサルタントが事前に交渉することで、条件を調整できることもあり得ます。もし当直を外すことができれば、病院でも働き方は整えられます」と提案してくれたのです。

当直の有無だけで働きやすさは決められなかった

「当直がないからクリニック」ではなく、「将来の休みやすさや診療の質まで含めて考えるなら、病院で条件を整える道もある」と考えられるようになりました。その結果、「病院勤務をベースに、当直やオンコールを外しやすい方向で考える」「糖尿病専門医としての役割を生かせる職場を探す」という方向で一致しました。キャリア相談はいったんそこで区切りとなり、私は一度持ち帰って夫とも話し、次はその条件に沿って具体的な求人提案を受ける流れになりました。

メックステーションの求人の質や量はいかがでしたか

方向性を持ち帰って後日あらためて具体的な求人が届く

「基本はクリニックではなく、病院勤務」。それをベースに条件を整える希望で、あらためてメックステーションから具体的な求人提案を受けました。
提案は大きく2つでした。1つは、私の専門である糖尿病に特化したクリニック、もう1つは病院勤務のまま外来主体に調整できる求人です。条件を並べて比べられたので、はっきりと私の希望条件が見えてきました。

条件も働き方も異なる求人を比較

●候補1 糖尿病専門クリニック
年収:1,500万円
当直・オンコール:なし
メリット:当直とオンコールがなく、糖尿病診療に集中しやすい
懸念点:医師2名と少人数体制のため休みを取りにくい可能性がある。外来が長引けば20時過ぎの帰宅もあり得る

●候補2 D病院
年収:1,700万円
当直・オンコール:なし
メリット:病院で働けるため、休みの調整や他科連携がしやすい
懸念点:一般内科の求人枠のため、糖尿病診療の専門性も生かすためには事前調整が必要

糖尿病専門クリニックは、当直がない点は魅力でしたが、「いざという時に本当に休めるのだろうか」という不安はやはり残ります。コンサルタントからも、「最終受付は18時半となっていますが、長引けば20時ごろまでの残業はありえるでしょう」と説明を受けました。

応募から転職決定までのサポートはいかがでしたか

応募前からコンサルタントが役割調整をしてくれていた

D病院は条件面でも有力な候補でした。コンサルタントから「実は病院側に事前確認したところ、もともとは一般内科募集でしたが、糖尿病診療を強化したい意向があるようです」と求人票以上の実態も教えてくれました。
「糖尿病診療を専門とする医師が入職した場合、その関連の外来を多めに担う代わりに、当直とオンコールは外す」といった条件らしく、既存の求人をそのまま当てはめるのではなく、私の希望と病院側の事情を踏まえて条件を調整していく、オーダーメイドに近い進め方でした。

「休みやすさを確保しながら、専門性も保ちたい」。そんな私の希望と病院側のニーズがきちんと重なったことで、この条件なら無理なく働き続ける姿が見えてきました。他にもいくつかの求人を見比べた末、応募先はD病院に絞りました。

面接前にはコンサルタントと伝え方をすり合わせた

D病院の面接が決まり、メックステーションの担当コンサルタントから「当直を外したい希望を前に出しすぎるより、糖尿病専門医として外来でどう力を発揮できるかを伝えた方が、採用側にもイメージしてもらいやすいと思います」と助言を受けました。
あわせて、面接では希望条件を並べるのではなく、「今後の生活も見据えながら、糖尿病診療を軸に長く働ける環境を探している」と伝える方向で整理してもらいました。どう隠すかではなく、何を大切にして転職を考えているのかを、一緒に言葉にしてもらえた感覚でした。

糖尿病診療をどう担えるかが中心に聞かれた

面接では、「糖尿病の患者さんをどう診てきたか」「今後どのように外来を担えそうか」といった質問がありました。病院側は糖尿病診療を強化したい意向があることは聞いていたので、私もそこを意識しながら、自分の専門性をどう生かせるかを伝えました。
あわせて確認されたのは、病棟をどこまで受け持つイメージか、他科との連携をどう考えるかという点です。事前に役割の方向性が整理されていたこともあり、面接の場で一から希望をぶつけるというより、認識をすり合わせていく感覚に近かったと思います。

面接から入職までサポート体制は手厚い

面接からほどなくして、D病院から内定通知が届きました。その後の書類準備や、条件面の確認などもコンサルタントにサポートしてもらえ、応募から入職まで伴走してもらえたことは、大きな支えだったと思います。

転職後の満足度はいかがでしょうか

「当直・オンコールなし」がもたらした余裕

D病院で働き始め、年収は1,700万円となりました。当直とオンコールも条件通りありません。土曜日と日曜日も休めています。転勤の不安も消え、今後の生活設計を安心して考えられるようになりました。

専門医として無理なく働けている

現在は外来主体で、糖尿病の患者さんを継続して診ています。病棟も、自分が外来で診て入院が必要だと判断した患者さんには責任を持って向き合っています。
専門性を生かしながら、かつての救急対応で消耗していた働き方から距離を置き、無理のない形で働けていることに満足しています。

担当コンサルタントの一言

先生のご相談では、「当直の負担軽減」と「専門性の維持」という、一見すると病院勤務では両立が難しく見えるご希望をどうご提案するかがテーマでした。
糖尿病専門医は需要が高い一方で、現場では「何でも診ることができる内科医」となることも珍しくありません。そこで、既存の求人に先生を当てはめるのではなく、病院側が抱えていた診療体制の課題に対して、先生の専門性をどう生かせるかを整理しながら、個別の条件調整を進めました。
「当直免除」の代わりに「週5日外来中心」という役割分担は、病院側にとっても受け入れやすい案でした。今後の生活を見据えながら、医師としての専門性も保てる転職になったと思います。

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