転職事例

「当直がきつい」40代総合内科専門医、50代以降も働き続けられる環境を求めて年収1800万円で転職|MEC Station転職事例

40代男性総合内科専門医

転職を考えた時期ときっかけを教えてください

「便利屋」として扱われる日々——総合内科専門医としての専門性が活かせない

総合内科専門医として、便利屋のように扱われる毎日に、体力と精神の限界を感じたことが、転職を決意した最大の理由でした。
私は転職前、S大学病院の医局人事で派遣されたT病院の総合内科で勤務していました。T病院の総合内科は、他診療科が受けきれない患者さんや症例を引き受ける「受け皿」のような体制でした。しかも慢性的に呼吸器内科の常勤医が不在で、そのしわ寄せが私に集中していたのです。
私はもともと、臓器横断的な医療を志して、総合内科専門医になりました。ところが、当時の現実は「人手が足りない場所の埋め合わせ」。「こんなはずではなかった。このままでは、日々の業務をこなすだけの便利屋になってしまう」。そんな危機感が、転職を意識した最初の火種でした。

当直明けの通常勤務と終わらないオンコールに気が滅入る

派遣先のT病院の当直は、「きつい」の一言では片付けられない体制でした。当直回数は月4回程度だったのですが、明けてもそのまま外来、カンファレンス、それに人手不足の呼吸器病棟管理が続きました。当直明けも当たり前に続く長時間労働が、私の心身を蝕んでいました(注2024年4月の医師の働き方改革の施行前です)。
それに、時間外オンコールの呼び出しも頻繁にありました。
当直とオンコールが続き、体力的にきつく、プレッシャーにも気が滅入りました。その当時、当直などの手当を入れた年収は1400万円と、世間一般から見れば高いかもしれませんが、時給換算すれば悲しくなるほど低かったのです。
そして、40代という、人生の折り返し地点が見えてきた時期に、「このままこの組織に使い潰されていいのか」という問いが、無視できないほど大きくなっていました。

メックステーションを選んだきっかけを教えてください

40代・中堅医師特有の悩みに答えてくれる期待感

「メックステーション」を選んだ理由は、たまたまSNSの投稿で評判を目にしたからでした。そのSNSの投稿者は、私と同じ内科医の先輩で、メックステーションのエージェントの転職支援を推奨していたのです。私にとってメックといえば、学生時代の医師国家試験対策で身近な存在でした。
医学生のときに、お世話になったことで親近感を持っていたので、「どんなサービスだろう」と調べたら、「医学生から院長・役職持ちまで、医師の全キャリアステージに対応」と紹介されていました。ちょうど、私自身も「40代で中堅。立場も気になる」というキャリア過渡期の悩みもあったので、キャリア相談に申し込んでみたのです。

メックステーションのキャリア相談を利用しましたか

「内科崩壊に近い状態ですね」。その一言で、救われた

担当コンサルタントによるキャリア相談では、次のことを言ってくれました。
「病院内に特定の専門医が不足していて、他科も診ないために、総合内科医である先生に呼吸器疾患などのしわ寄せがきている状態ですね。失礼を承知で申し上げれば、先生のご勤務先はいわゆる『内科崩壊』に近い状況で、そのなか、お一人でふんばっていらっしゃるのだと思います。先生の専門性と責任感が、結果的に他科の負担をすべてカバーする形になってしまっているようです」
自分からはなかなか言い出しにくいことをスパッと言ってくれたので、一気に話しやすくなりました。
さらに、「ところでT病院の総合内科は、後輩の若手医師のみなさんは十分いらっしゃいますか。先生のように当直やオンコールが多い環境は、若手医師が足りないしわ寄せで、中堅どころの先生に当直勤務の担当が多く回ってくるだけでなく、キャリアアップの展望が思わしくなかったりするケースもあり得ます」と、私の悩みをピンポイントで聞いてくれました。詳しく話すことは控えますが、医局の課題や立ち位置の不遇、それに伴うキャリアの心配についても相談できました。

最大のストレスは「忙しさ」ではなく「不確実性」だと相談を通して気づく

担当コンサルタントは職場環境だけでなく、医局の内情、キャリアの懸念点など、時間をかけて私のキャリアの棚卸しをしてくれました。自分で気づいていなかった「本当に求めていた働き方」が明確になりました。
その結果、私が嫌だったのは「忙しさそのもの」ではなく、いつ呼び出されるか分からない不確実性と、専門性を発揮できない雑務の多さ、そこから抜け出せる見通しの立たない環境だったとわかりました。
「当直明けは午前中に帰宅したい」「オンコールは当直医が完結させる体制がいい」「安心して40代、50代も働き続けられる環境がいい」といった、具体的な優先事項が整理できました。その優先事項に基づき、条件を満たした求人を後日あらためて提示してもらうことになりました。

メックステーションの求人の質や量はいかがでしたか

三者三様の求人で自分にとって大切な条件を知る

キャリア相談から数週間で、私にあう条件の求人を3つ提示してもらいました。
エージェントからは、「メックステーションでは、先生方の希望に応じて『当直なし』『時短勤務』などの条件交渉を行い、オーダーメイドに近い形で求人をご提案することもあります。今回はその考え方を踏まえ、先生に合う方向性の異なる3つの求人を提示しました」と説明を受けました。

●案1 400床規模・急性期市中病院・一般内科
市中病院のA病院は総合内科医として初期対応を担い、診断がついた後は各専門科へつなぐ体制でした。年収は当直込みで1,500万〜1,800万円程度。臨床スキルを落とさずに働けることに加え、当直明けの帰宅が徹底されている点も魅力でした。一方で、急性期病院ならではの忙しさは避けられません。

●案2 精神科病院・内科医
精神科病院で身体合併症の管理を担う内科医のポストです。主治医は精神科医で、内科的な業務のカバーを行う求人でした。年収は約1,500万円です。当直やオンコールがなく、身体的な負担を大きく減らせる点は非常に魅力的でした。ただ、症例に偏りがあったり、急性期・特定の症例を診る機会は減ったりと、手技や臨床感覚の維持には不安が残りました。

●案3 老健施設・施設長候補
老健の施設長候補で、入所者の健康管理と施設運営が主な役割でした。年収は1,500万円ほどで、ほぼ定時で帰れる働き方が見込める一方で、臨床の第一線からは離れることになるため、今後のキャリアの見通しは大きく変わります。

「まだ臨床の最前線でいたい」——求人を見比べて自分の本音を知った

精神科病院の内科医や老健勤務であれば、確かに体力的な負担は軽くなりますが、40代という年齢を考えると、総合内科専門医として、臨床から離れることに抵抗はありました。
迷う私に、メックステーション転職エージェントは、次のようなアドバイスをくれました。
「A病院のような市中病院であれば、総合内科医が『何でも屋』ではなく、『診断のプロ』として役割を担えます。初期診断がついた後は、各専門医のいる診療科にしっかりバトンタッチできる体制だと聞いています」と言ってもらいました。

3つの求人を見ることで、激務からの解放、ワークライフバランス、今後のキャリアのうち、何が自分にとって本当に大切なのかを考える機会になりました。
迷った末、「A病院なら、内科崩壊による『しわ寄せ』から解放され、総合内科専門医として自分の価値を正当に発揮できるかもしれない」と思い、応募に決めました。

応募から転職決定までのサポートはいかがでしたか

「便利屋のような働き方」「当直がきつい」など転職理由の伝え方をアドバイス

応募に際して、エージェントは履歴書と志望動機の見直しの機会を提案してくれました。「現職で便利屋になっていること」「当直のきつさ」について、ポジティブに伝えましょうとアドバイスをもらいました。
A病院の面接では、採用担当の医師から、「T病院の内科は今大変な状況みたいですね。当院の一般内科も、忙しいですが大丈夫でしょうか」と話がありました。その甲斐あって、「呼吸器内科に偏らず、総合内科専門医として本来やりたかった幅広い診療をしたいこと」を誤解なくスムーズに伝えられました。

言い出しにくい「当直明けの実態」も、エージェントが事前に確認

面接中に気づきましたが、エージェントが事前に私の転職理由や希望を伝えていたようです。「現職で当直明けの帰宅ができない状況、オンコール対応が慢性的に続いていること」といった点について、採用担当の先生から、「当院では、日勤帯こそ毎日慌ただしいですが、当直が月4回を超えることはありません。当直明けも午前中に帰っています。それに時間外オンコールも滅多にないので、ご安心ください」と話してくれました。
無事、採用通知をいただき、入職することにしました。

転職後の満足度はいかがでしょうか

着信音におびえない毎日。総合内科専門医として診療に集中

転職後に最も変わったのは、オンコールからの解放でした。それに、以前は「常に眠い」「いつ呼ばれるか分からない」という極限状態でしたが、今の職場では当直明けの午後は勤務がなく、着信音におびえることもなくなり、一つひとつの診療に高い集中力を持って取り組めています。
年収が1,400万円から1,800万円へと大幅に上がりました。医局に入っていたときは、まるでサービス残業をしているような気分でしたが、今は勤務の見通しが立ちやすくなり、不公平感もなくなりました。

総合内科専門医としてのやりがいも取り戻せた

転職後は、一般外来を週5コマほど担当しながら、必要に応じて初期診断を行い、専門的な治療は各診療科へつなぐ働き方になりました。受け持ち患者数は5名程度で、入院管理の負担も減りました。
医局から派遣されていた転職前のT病院では、ずっと病院に縛られているような感覚があり、心身ともに疲れていて、一時は臨床をやめる選択肢も考えました。しかしA病院に転職して環境を変えたことで、あらためて総合内科専門医としての医療の奥深さとやりがいを感じることができています。ここに転職して、正解でした。

担当コンサルタントの一言

ご相談では、先生ご自身も最初は、「忙しいから転職したい」「当直がきつい」とお話しでした。しかしお話していくなかで、本当に負担になっていたのは忙しさそのものではなく、当直明けも勤務が続くことや、いつ呼び出されるか分からないオンコールの不確実性だと見えてきました。
そこで、単純に負担が軽い求人だけではなく、臨床の第一線を離れずに働ける環境も含めてご提案しました。結果として、先生が大切にされていた総合内科医としてのやりがいを保ちながら、働き方を立て直せる転職につながったことを、私も本当にうれしく思っています。

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