
初期研修先の中断と変更を考えた時期ときっかけを教えてください
熱望して選んだ3次救急ハイパー病院。現実は甘くなく次第に疲弊する
「若手のうちに無理をしてでも、医師としての基礎力を磨くべきだ」
医学生時代、私はそのような信念を持っていました。そのことから、教育熱心と評判が高く、ハイパーとしても知られるS病院(3次救急)に強く惹かれます。見学でも「ここなら本物の力がつく」と確信し、第1志望に選びました。
ところが、いざ研修が始まると、3次救急の現場は想像以上の緊張感に満ちており、気が休まる時間はありません。そんな毎日のなか、次第に疲弊していきました。
自信を失い、「最後までやりきりたい」という気持ちが折れた
S病院は、私が生まれ育った関西でも有名なハイパー病院です。実際に働いてみても、症例数、教育体制、人脈づくりの面で申し分なく、指導医や同期にも恵まれていました。「せっかくマッチしたのだから、最後までやりきりたい」と強く思っていました。
しかし、やりがいを感じる一方で、心身の疲弊に耐えられなくなっていきます。
そして研修開始から半年経つころには、「S病院で初期研修をやり切るのは無理かもしれない」と自信を失い、気持ちも折れてしまいました。
私生活も限界に。初期研修を中断して立て直す覚悟を決める
その当時、私は北関東のとある県で働く医師と婚約していました。婚約者も私同様に多忙で、すれ違いが増えていました。
「このままでは、研修も私生活も中途半端になってしまう」。そう悩んだ末に、私は婚約者の近くで生活を整え直し、研修先を変える決心を固めました。そこで、まずは情報収集から始めることにしたのです。
メックステーションを選んだきっかけを教えてください
関西出身の私にとって北関東は情報ゼロ。再開先の探し方がわからなかった
北関東で、初期研修の中断者を受け入れてくれる病院がどれくらいあるのか。私にはまったく見当がつきませんでした。とにかく情報が欲しくて、大手の医学生・医師向け転職サービスにいくつか登録してみましたが、返ってきたのは「弊社ではご紹介が難しいです」といったお断りの連絡ばかりでした。縁もゆかりもない北関東での再出発。婚約者以外に知り合いはおらず、土地勘も人脈もない中、どこから動き出せばいいのかさえわからなくなりました。
初期研修中断者のリアルな声で『メックステーション』に希望を持った
そんなとき、インターネットで情報を探していたら、初期研修中断者のとある投稿を見つけました。その投稿者は、初期研修中断後、別の病院で再スタートを切り、現在は医師として充実した毎日を送っていました。投稿には、「『メックステーション』にサポートしてもらった」と書かれていました。
「今の私と同じような境遇の人が、再開してうまくやれているのか」。それを知って、希望が持てました。すぐに『メックステーション』に登録してみようと決めました。
メックステーションのキャリア相談を利用しましたか
「中断のデメリットはありますか」そんな不安に正面から答えてくれた
キャリア相談の冒頭、気になっていたことを率直にたずねました。
「初期研修が想像以上にハードで耐えられません。もし中断したら、キャリアに致命的なデメリットなどはありますか」
メックステーションのエージェントは、こう答えてくれました。
「中断自体が悪く評価されるケースも確かにあります。ただし、ブランクなく次の病院で初期研修を再開し、その後も専攻医、専門医と順調にステップを踏めば、十分取り戻せる範囲です。ご安心ください」さらに、「本当に中断を考えているのであれば、辞めてから再開先を探すとリスクが高くなります。まずは、納得できる病院を見つけることに集中しましょう」とアドバイスを受け、今後の進め方が明確になりました。
「私生活の事情をどう伝えるか」エージェントの適格なアドバイスに納得
担当エージェントから、「ちなみに、次の初期研修先で “ゆずれない条件”はありますか」と聞かれました。迷いながらも、「北関東のとある県に絞って探したいと思っています」と前置きし、婚約者の医師の存在を打ち明けました。
担当エージェントは、「初期研修医が結婚するケースは多くなっていますし、理解を示してくれる病院もあると思います」と共感を寄せてくれました。
そのうえで、「ただし、面接で唐突に婚約者の話をしたり、中断の主な理由にしたりはしないほうがよいでしょう。中断理由が私生活だと、医師としての集中力や責任感に対して懸念を抱かれる可能性があります。あくまで“研修環境のミスマッチ”として伝えたほうが、納得されやすくなります」と助言してくれました。
『メックステーション』の非公開情報共有に励まされた
相談したのは初期研修1年目9月初旬でした。時期的に採用枠に空きがあるのかどうか、私にはわかりませんでした。担当エージェントからは、「この時期の空き状況は公表されるものでもないので、もし本気で中断されるのであれば、弊社の北関東エリアの病院担当者と連携しながら、調査してみます」と言ってくださり、その言葉にとても励まされました。
“中断”というイレギュラーなケースにも関わらず、前向きに動いてくれていて、心強かったことを覚えています。
メックステーションの求人の質や量はいかがでしたか
研修医の独力では難しい病院調査も徹底サポート
相談から1週間たらずで、担当エージェントから連絡が届きました。私が希望する県内で初期研修を行う市中病院20件弱の空き状況を個別に調査してくれたようです。その結果、2件が中断者の病院見学に前向きな姿勢を見せてくれているそうでした。
私自身、平日日中は研修があって、病院に電話したり、メールしたりすることは難しい状況です。見学の申し込みや調整もほぼ不可能です。
この調査結果を聞いて、「自分一人では、とても対応できなかった。『メックステーション』に登録して本当によかった」と、満足できたことを覚えています。
数字やデータで伝わらない “空気感”まで教えてくれた
病院見学が可能な2件のそれぞれについて、雰囲気や受け入れ姿勢、研修の傾向といった、通常の情報収集では得られないような補足まで共有してもらえました。
1件は転居希望地から車で30分と近く、小規模で落ち着いた研修体制。もう1件は車で1時間とやや距離があるものの、研修医が10名ほど在籍し、若手中心の活気ある雰囲気とのことでした。担当エージェントのおかげで、単なる条件比較だけでなく、「自分に合いそうかどうか」までイメージでき、両方とも見学に行くことを決めました。
応募から転職決定までのサポートはいかがでしたか
見学申し込みから履歴書作成まで徹底サポート
見学は、私自身が病院の問い合わせフォームから申請する形式でしたが、その際には「こういう文面だと印象が良くなりますよ」と、例文の提示や添削もしていただけました。見学日まで時間が限られていましたが、提出書類の案内はもちろん、履歴書や志望動機の作成も丁寧にサポートしてもらい、安心して準備を進めることができました。
「なぜ中断するのか」担当エージェントの面接対策で冷静に対応
実際の面接では、「なぜS病院の初期研修を中断しようと思うのですか」「なぜこの県を選ぶのでしょう」「どのような環境で研修を続けたいと考えていますか」など、さまざまな質問がありました。どれも、事前に担当エージェントから想定される質問として共有されていたため、焦らず、冷静に受け答えできました。
その結果、2件とも採用の連絡をいただきました。迷いましたが、研修医が多く、活気のあるY病院を選び、そこで初期研修を再開することに決めました。
「一人では無理だった」スムーズな研修中断からの再開を実現
9月末には、次の北関東の初期研修先が決まりました。9月上旬に『メックステーション』に登録したので、1カ月経たずに再開先が決まったことになります。10月にはS病院を辞める調整をして、11月には新しい病院で初期研修が再開しました。自分一人の動きだと、これほどスムーズに話を進めることは難しかったと思います。病院情報の収集から、比較検討の材料をそろえてくれた担当エージェントには、本当に感謝しています。
現在の初期研修の満足度はいかがでしょうか
同期との支え合いで充実した研修生活
現在、初期研修医2年目となっています。今の病院は、研修医が各年次10人ほど在籍しており、同期の存在には日々助けられています。症例も多く、指導医との距離も近いため、学びの機会には事欠きません。通勤は車で片道1時間とやや時間がかかっていますが、それでも選んでよかったと実感しています。婚約者とも順調で、とても充実した毎日を過ごせています。
専門研修も相談中。頼れる担当と次のステップへ
北関東のY病院で初期研修が再開した後も、『メックステーション』の担当エージェントとは、ときどきLINEでやり取りしています。今後の専門研修については、精神科と総合診療科のどちらに進むかを迷っている段階です。それぞれ別の病院が候補に挙がっており、診療科ごとの情報やプログラムの受け入れ状況についてもサポートを受けています。
まだ本格的には動き出していませんが、引き続き相談しながら、納得のいく進路を見つけたいと思っています。
担当コンサルタントの一言
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