転職事例

“子育てにかけた3年のブランク”を乗り越え、クリニック非常勤で復職した小児科専門医|MEC Stationの復職事例

30代女性小児科専門医

転職を考えた時期ときっかけを教えてください

育児との両立が難しく仕事を辞める

私はかつて、中部地方の地域中核病院であるA病院(800床規模)に勤務していました。症例は多種多様で、大いに小児科専門医としてのやりがいを感じていました。当直は月5~8回、時間外の呼び出しも多く、勤務はハードなものでした(※注 2024年4月の医師の働き方改革制度施行前)。そのような環境の中、妊娠・出産を経て育休を取得。復帰後は一度現場に戻ってみたものの、息子はカゼを引きやすく、発熱もくり返す体質で、保育園からの呼び出しも頻繁でした。やむを得ずA病院を退職しました。

夫の協力で3年のブランクからの復職を決意

A病院を辞めて3年が経過します。その間、夫の収入に頼り、長男の子育てに集中する日々でした。医師仲間とのつながりも自然と薄れていき、
「このまま専業主婦になるのかな」
そんなふうに感じていたのですが、息子が幼稚園に入園して転機が訪れます。夫が私自身のキャリアを心配して、より積極的に育児に関わってくれるようになったのです。
「夫の協力があれば、小児科でまた子どもたちを支えられそう。育児との両立を前提に復職したい」そう思い、希望がかなえられる病院を探すことにしました。しかし、ブランクの影響で横のつながりが少なく、求人情報を集めることすら難しい状況です。私の復職への道のりは、病院探しの手段を探すところからのスタートでした。

メックステーションを選んだきっかけを教えてください

大手の転職サービスで希望の求人を紹介してもらえず

ブランク期間にツテが減ったこともあって、まずはインターネットで求人を検索してみました。雇用形態にはこだわりがなかったので、「常勤 小児科」「非常勤 小児科専門医」「アルバイト 小児 外来」など、あらゆるキーワードで手あたり次第に検索してみました。
「最初は求人数が多そうな大手からあたってみよう。大手なら、3年のブランクがあっても働ける求人があるかもしれない」
そう感じた私は、いくつかの大手転職サービスに登録して、求人紹介を依頼することにしました。
ところが、どこの大手転職サービスでもなかなか思うようにいきませんでした。先方には、その都度、希望を丁寧に伝えたつもりです。しかし、「非常勤で条件通りの求人があるか、別の担当者に伝えておきますね」「常勤の担当者と、のちほど直接ご相談ください」といったたらい回しのようなやりとりばかりです。大手は、常勤は常勤担当、非常勤はアルバイト担当などと、雇用形態ごとに分業しているのかもしれません。詳しい理由はわかりませんが、とにかく対応を後回しにされている印象でした。

産休・育休の復職支援に積極的なメックステーションに出合う

「雇用形態にこだわらない」という私のスタンスは、大手転職サービスとは相性がよくないのかもしれない、
そのように感じて、あらためてインターネットで復職方法を調べました。その際に、『メックステーション』を知りました。『メックステーション』のサイト上には、「復職支援」と記載があり、出産や育児、介護などを理由に、一時的に臨床から離れた医師の復職を積極的にサポートしていると紹介がありました。復職を後押しする支援がそろっており、ブランクがある医師向けの求人案内、応募書類や履歴書作成のサポート、学習支援も行っているようです。
「『メックステーション』なら、希望に合う求人が見つかるかもしれない」
そう思い、登録してみました。

メックステーションのキャリア相談を利用しましたか

希望条件の聞き取りとあわせた復職相談

復職を検討する中で、『メックステーション』のエージェントと希望条件の聞き取りの場が設けられました。その際、「T先生がこれまでにお勤めになった病院は、どこも名が通っている素晴らしいところですね」と評価していただき、復職に苦戦していた当時は、その言葉に救われた気がしました。

常勤のリスクを知り、前向きに非常勤を考えられるようになった

「もしT先生の復職がかなっても、常勤だとさまざまな負担がかかり、心身の余裕を失ってしまうかもしれません。離職をくり返すことは、長い目で見ると、先生の今後のキャリアにとっても望ましくはないでしょう。いきなり常勤に戻るのではなく、まずは週2日程度の非常勤から復帰して、しばらく様子をみるのはいかがでしょうか」
さらに、「T先生のご主人は、収入面でも非常に心強い存在のようにお見受けしました。経済的に安定していらっしゃるので、常勤を急ぐ必要はないかもしれません。焦らず、まずは小児科専門医としての勘を取り戻すことに専念してはいかがでしょうか」とのアドバイスがありました。
私は復職を急ぐあまり、自らのキャリアに与える影響を考慮できていないことに気づきました。その助言に納得し、前向きに非常勤を軸に考えるようになったのです。

小児科の求人状況を踏まえた提案に希望を持てた

小児科医の求人状況についても、説明がありました。
「T先生がご希望のエリアは、小児科専門医の需要があるものの、そのほとんどが、病棟管理や当直をこなせる常勤医となっています。“9時~17時勤務” “残業と当直なし” の条件だと、求人数はどうしても限られそうですね」と聞き、私はやはりそんなに甘くはないなと思いました。しかし、それに続いて「少し時間をいただければ、T先生の条件に合う求人を複数ご紹介できると思います」と言ってもらい、希望を持つことができました。

「当直なし」「土日休み」細かな希望も聞いてくれた

「当直や呼び出しは難しい」「土日は家族の時間にしたい」「マイカー通勤は避けたい」
そんな私の細かい希望条件にも、担当エージェントは耳を傾けてくれました。それから、「承知しました。しばらくお時間をください。一つでも希望がかなう求人をご紹介できるよう尽力いたします」と言ってくれました。

メックステーションの求人の質や量はいかがでしたか

1週間で希望条件に添った求人が3件届く

担当エージェントとの話し合いから1週間ほどして、求人が3件届きました。「いろいろわがままみたいな条件も出したけど、3件届いてよかった」と、安心したことを覚えています。
求人の内訳は、クリニック2件と病院1件の計3件でした。どれも私の希望条件をきちんと満たしていました。

気に入ったクリニックにさっそく応募

特に気になったのが、小児科クリニックDでした。その理由は、担当エージェントから、「理事長も小児科専門医で、育児から復職なされる先生にとても理解があります。丁寧にサポートする雰囲気があると思います」と説明があったことと、単純に自宅から近く、電車で乗り換えなしで通えるところでした。
クリニックDは、働けるイメージがすぐに浮かんだので、まずはこの1件の面接と見学をお願いしました。応募翌日には、面接日程の話が来ました。

エージェントのサポートもあって理事長と院長にあたたかく迎えてもらえた

面接では、理事長と院長にお会いしました。非常にあたたかく接してくださったことを覚えています。面接前に、担当エージェントが私の希望や事情を伝えてくれていたようです。そのおかげで、理事長ご自身から、「大変でしたね。ご事情はよくわかります」と言ってもらえました。理事長には、病気がちな子どもの子育てに理解を示していただき、その状況で復職を考えていることについても応援の言葉を頂戴しました。
「T先生には、常勤で来ていただきたい気持ちはありますが、無理をしないためにも、まずは週2日から始めてみましょうか。慣れてきたら、常勤の道も一緒に考えていきたいですね」と、面接でこれ以上ないお話をいただけました。

採用通知が届いたあとの相談事はエージェントに一任できた

面接の翌々日には採用通知が届きました。クリニックDで働くにあたり、“いつから働くか” “週2日の出勤日はどの曜日にするか” など、いくつか相談事項がありました。そういった相談ごとも、エージェントが間に入ってくれたので、とても助かりました。

応募から転職決定までのサポートはいかがでしたか

担当エージェントがトータルでサポート

最大のサポートは、一人の担当エージェントが最初から最後までトータルで手助けしてくれたことだと思います。『メックステーション』登録以前は、常勤・非常勤など部署ごとに担当者が複数いる状態に困っていました。その点、選択肢を広く持ちたかった私にとって、条件に縛られず、丁寧にすり合わせてくれる『メックステーション』は相性がよかったと感じています。

入職後もタイミングを見計らって“常勤”を提案してくれた

非常勤の働き方にもすっかり慣れたある日、担当エージェントから連絡が入りました。
「お久しぶりです。T先生のお子さまは、来年小学校に進まれますね。その後、お気持ちに変わりはありませんか」とのことでした。
続いて、「クリニックD採用面接の際、“ゆくゆくは常勤で”との提案がありましたね。お子さまの小学校生活が安定するタイミングで、勤務日数か勤務時間を延ばしたいとご検討されていませんか。お手伝いできることがあれば、おっしゃってください」と、働き方の見直しについて気にかけていただけました。

院長とエージェントのサポートもあって常勤に戻れた

実際のところ、クリニックDと私の間で常勤の話が進んでおり、夫も「常勤でがんばってもいいよ」と背中を押してくれていました。周囲との調整もあって、その後は常勤に戻れました。
あとで聞いたのですが、クリニックD院長先生は私を評価してくださっていたようで、担当エージェントに「T先生には、ぜひうちで常勤になっていただきたいと思っています。『メックステーション』さんからも口説いてもらえないかな」と冗談半分で伝えていたそうです(笑)。それもあってか、満足のいく条件のもと、常勤で働けるようになりました。

転職後の満足度はいかがでしょうか

非常勤で無理なく勘を取り戻せた

クリニックDの勤務は週2日からのスタートでしたが、それがちょうどよいペースでした。仕事の勘を徐々に取り戻せただけでなく、長男の幼稚園の朝の準備、お迎え、体調不良の対応なども無理なくこなせました。
「まずは週2日のペースで」と提案してくれたクリニックDの配慮に感謝しています。

充実のフォローでブランクは問題なし

入職当初はブランクに不安はありましたが、それは杞憂に終わりました。「いきなり1日50人診てください」などの無理な要求は一切なく、自分のペースで少しずつ慣れていけました。
復職してすぐのころは、ガイドラインや薬が一部変わっていて戸惑いましたが、医師だけでなく、事務や看護師のフォロー体制が万全で、大きなつまずきもなく適応できました。電子カルテの設定やサポートも丁寧で、その点でも困りませんでした。なにより雰囲気的に、私の働き方に理解があって、ありがたく思いました。

成長を見守れるクリニックの働き方にやりがいを覚える

出産前は病院勤務が中心だった私にとって、クリニック勤務にはまた違ったやりがいを感じています。病院では入院や急性期対応が多く、退院後は基本的にはもう患者さんに会いません。一方、クリニックではかかりつけとして、子どもたちの成長を見守れます。親御さんともくり返し顔を合わせ、信頼関係を築けます。「先生、こんにちは。元気ですか」「また来ました」などの声をかけられるたびに、クリニックで働くやりがいを実感できています。

担当コンサルタントの一言

T先生は考え方が柔軟で、お子さまやご家庭の状況を踏まえ、キャリアを再構築していく姿勢が印象的でした。
私たちは出産、育児、介護だけでなく、進学・留学、体調不良などからの復職もお手伝いしております。ブランクをお持ちの先生方は、一人ひとり、不安要素が異なります。そんな先生方の不安としっかり向き合い、無理のない復職をサポートさせていただきます。

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